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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2012年3月分
「ちづる。」
赤崎正和氏が重度の知的障害と自閉症の妹・千鶴さんと母を撮った卒業制作(30日の『ときめきインタビュー・アンコール』)。障害者を“シンショー”と差別する言葉に傷ついた自分が妹を身障者と見ていた事に気づき、「家族」として撮ると決意した話が胸を打った。
●No.3899/3.31
「(約束を)破るわけにはいけない。」
と本日のNHKラジオニュース。「いけない」? この誤りに気づかぬわけはない。これは聴取者が気づかないと思って謝罪しない確信犯だと思う。アクセントの置き方、助詞の活用、言い回し、全てに日本語レベルが低下し、タレント気分だけ盛り上がるアナウンサーたち。
●No.3898/3.30
「世田谷区民自転車利用憲章。」
を23区で最も自転車事故の多い同区が制定(本日の『おはよう日本』)。「自転車は車やバイクと同じ感覚で歩行者の保護を」と言うが我が物顔の自転車利用者には当然だろう。ぶつかることを前提に歩き周囲の歩行者を保護しない日本人には今「歩行者憲章」も必要だ。
●No.3897/3.29
「タオルルール。」
卓球の世界選手権団体戦はC組の日本女子が4連勝とし落ち着いて見ていられたが、このルールは、お互いの得点の合計が6の倍数の時のみタオルで汗を拭いてもいい、というもの。試合の進行を助けるためか卓球そのもののスリルを活かすためか、想像広がる珍ルールだ。
●No.3896/3.28
「大関昇進の口上。」
が鶴竜の昇進でまたしてもクローズアップされている。しかしある意味これは、力士差別ではないか。「失敗しないように頑張る」なんて台詞はプロ野球に入る若者は口にしないが、大相撲にはそれを期待する雰囲気がある。また外国人だからという理由は国際化に反する。
●No.3895/3.27
「党分裂。」
は民主党より国民新党の方が早いか。小沢グループも反消費税を掲げた新党の方がまだベターだから間もなく民主党が解体し、自民党が分裂した後でそもそも近い民主党の残党と合体。最後に、誕生したいくつかの党は維新の会と連携しやがて呑み込まれる、と予想される。
●No.3894/3.26
「今夏最大13%供給不足。」
東電管内の電力供給予測だ(本日の『日本経済新聞』朝刊)。関西電力は19%不足で、これだけでも景気後退要因となる。復興策や電力問題、景気刺激策より、消費税云々の論議が目立つのはどうしたわけだろう。野田さんの頭の中は消費税に占領されているかのようだ。
●No.3893/3.25
「景気悪化時に増税を
 停止する条項。」
民主党を一個人と見れば明らかにおかしな人だ。この条項で党内が混乱するが、元はと言えば偏執狂的な野田さんの消費税推進策から始まっている。どうせ偏執狂的になるなら震災対策か景気浮揚策に向けてほしい。あぁ民主党。「選挙に絶対負ける道」という本が出せる。
●No.3892/3.24
「日本社会はテロの脅威に
 敏感でない。」
と昨日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。福島第1原発の事故は、(電源や冷却設備の破壊など)テロに対する原発の危うさを世界に示したと記していたが、「警戒」の実態が極めて曖昧でいい加減な「テロ特別警戒中」は、正に言葉の安売りで危機感のなさを証明している。
●No.3891/3.23
「下ゆで野菜。」
なる商品を近所のスーパーで売っているが、4分の1程度の量の大根が198円だ。この日、2分の1カットの大根が168円だったからかなり割高だが、この商品、田園都市線の住宅地だからこそ売れるのか、地域での違いを知りたい。もちろん我が家は見向きもしない。
●No.3890/3.22
「薄いピンクやグリーンの
 商品が動いている。」
と野中正人(株)しまむら代表取締役(19日の『日本経済新聞』朝刊)。「景気拡大期にみられる現象」と言う。市井の消費者に最も近い方の言葉だからこそ現実感がある。店頭の活気に「一人ひとりが元気に行動を起こそうとしている」という言葉に私もうれしくなる。
●No.3889/3.21
「指導を徹底してまいります。」
千葉県流山市 の交番で19歳の男性巡査が自殺を図った事件で、上司がこう語った(18日の『NHKニュース』)。自殺を指導で解決できるのか。謝罪がステレオタイプ化している見本だ。しかも、どう徹底したか報道しないから無責任極まりない。あまりに空虚すぎる。
●No.3888/3.20
「高台移転。」
なる声を昨日の「NHKニュース」で聞いた時、当然、東北の町が浮かんだ。しかしそれは沼津の話だった。それにしても身内や知人、友人まで含めれば「海」と関係のない人は少ないはずだ。静岡で生まれ茨城に妻の親戚が住む私にも数多い。海辺の方々の気持ちを思う。
●No.3887/3.19
「痛いミスを、
 出てしまいました。」
本日のバレーボールのプレミアリーグ男子「東レVS堺」戦の実況中の言葉。最近のアナは、アクセントの誤りも放置するが、助詞のミスもそのままだ。一般人の会話でも普通に言い直す助詞の言い間違いに、気づかないのか訂正しないのだ。言葉にあまりにも鈍感過ぎる。
●No.3886/3.18
「満員御礼。」
の2回目を数えた本日の「大相撲春場所」7日目。橋下徹大阪市長が観戦に訪れたが、それはともかく、G大阪のユニフォームを着て、桂三枝師匠と共演し、吉本新喜劇デビューも果たした春場所担当部長の貴乃花親方の奮闘に注目。これで理事長の椅子もぐっと近づいた?
●No.3885/3.17
「ネット検索。」
という言葉をまた一昨日使ったが、ふと「もう『検索』と言えばインターネットしかない時代なのではないか」とも思う。私自身も、愛用の「新明解国語辞典」(第三版 ※第四版より差別的な表現が改訂される以前の版)を見る機会は少なくなった。辞書検索は消えるのか。
●No.3884/3.16
「子供の睡眠不足。」
を指摘した快眠セラピストの三橋美穂氏(本日の『かれんスタイル』)。情緒障害につながるというが、深夜のコンビニやファーストフード、駅のホームにベビーカーは多く大抵の赤ちゃんは起きている。もちろん事情はあろうが、多くの問題がここから生まれる気がする。
●No.3883/3.15
「l'heure du gouter.」
「ラデュグーテ」、フランス語で「おやつの時間」という名のクッキーをホワイトデーに4名に贈る。可愛らしい名だが、ネット検索すると福岡市中央区舞鶴に同名のケーキ屋さんがあった。いつの間にかバレンタイン返しもチョコレートになってきたが、妻の分を忘れた。
●No.3882/3.14
「どうしてこんなに
 空回りするんだろ。」
と、タリーズの端の席のOL風の2人連れ。「見合い、合コン、紹介を繰り返す」と言い、結婚相手探しの悩みのようだが絵に描いたような言葉が逆に新鮮。「胃袋をつかめ」という助言に「料理好きはマメ過ぎて嫌われる」と片方。恋愛熱低下の調査データは通用しない。
●No.3881/3.13
「絆。」
と言う。しかし、路上に、駅のホームに、缶コーヒーの缶を放置し、電車内にファーストフードのゴミを放置する行為が、その言葉を強く否定するものであることを日本人は知るのだろうか。見知らぬ人に対する傍若無人も同様である。「絆?」と、私は疑問に思い続ける。
●No.3880/3.12
「3.11。」
の名の下で垂れ流されるテレビ報道。実は見なかった。しかしそもそもテレビは震災翌日から被災者の心情を一切考えない「今のお気持ちは?」的インタビューと、その後の対応に一切責任をもたない「何が必要ですか?」質問しかしてこなかったという思いが満ちている。
●No.3879/3.11
「日本のおいしい食卓へ。」
なるキャッチフレーズで家庭に広がるコンビニ食を訴求するセブンイレブンのCMは痛々しく見ていられない。これは家庭料理を半ば否定している。もちろんデータがないため栄養価比較はできないが利便性の代わりに母親手作りの料理が消えた日本社会がいいはずがない。
●No.3878/3.10
「リンサニティ。」
とは、NBAニューヨーク・ニックスに突如現れた新星、ジェレミー・リン選手の大活躍を狂気を意味するinsanityと掛けた造語(本日の『日本経済新聞』朝刊/春秋)。ほぼ無名の状態だったが、現地14日の一戦まで6試合連続20得点以上を挙げているとか。
●No.3877/3.9
「うす氷。」
とは越後の初冬の水面に張る薄氷をイメージした新潟銘菓。知人のリサちゃんの旅土産だが、これがうまい! さくりとした表面の歯触りに導かれて、上品で軽やかなこし餡の甘さが舌から心に伝わり、寒天の醸す程よい弾力が味わいさえ深める。口に広がる味覚と触覚の妙。
●No.3876/3.8
「女性たちよ、
 カラフルな人生を!」
ご存知、ユニクロの「カラーアンクルパンツ(\2,990)」のCMのキャッチフレーズだ。この発想の源は、朝ドラファンなら誰もが分かる飯田小太郎の「Well ladies,enjoy your lives!(女性たちよ、良き人生を!)」だ(制作者未確認)。
●No.3875/3.7
「9.97%。」
に健康保険料率が変わる告知が全国健康保険協会東京支部から本日届く。「高齢者への拠出金などがますます増える」と書いているが今後半永久的に増え続けるはずだ。正直、負担はきつい。少子化解消に寄与していないので資格はないが、私は日本に明るさを見られない。
●No.3874/3.6
「いいものを長く使う。
 それが本当のエコ。」
フォルクスワーゲンによるロングバリュー キャンペーンのCMのキャッチフレーズだ。このメッセージはいい。しかし、ナレーションでなぜこの「エコ」を平板読みするのか。長く使われてきた日本語の発音には興味がないらしい。アクセントへの配慮に欠けたCMは多い。
●No.3873/3.5
「2人のサラには、
 勝てない。」
と言ったのはワールドカップ・ジャンプ女子第11戦で3位のグレスラー選手(本日の『日本経済新聞』朝刊)。この2人とは女王サラ・ヘンドリクソンと、もちろんサラ・タカナシ(高梨沙羅)だ。飛形点の未熟さを補う圧倒的な飛距離が、まぶし過ぎるほど圧巻である。
●No.3872/3.4
「和み(なごみ)。」
地元の大和市内で栽培された紅あずまを原料にしたこの芋焼酎を小田急線「南林間」駅近く「TAGURU」さんで飲む。芳醇かつドライな味わいは意外なほどうまかった。神奈川の小都市で“地方発信”とも言えぬ中途半端な存在だが“なでしこジャパン”初めPR健闘。 
●No.3871/3.3
「そのドアを出て右ですね。」
最近、この用法に限らず意味不明な語尾の「ね」が目立つ。終助詞「ね」は同意・確認・納得を促すものだ。例えばトイレの場所を訊いた場合に「そのドアを出て右です」ではなく「ですね」と言えば、場所を知らない質問者にその場所でよいかを訊ねるようなものなのだ。
●No.3870/3.2
「忘れられる権利。」
ヨーロッパで提唱されているというこの権利は、ネット上の個人情報を削除するもの(本日の『日本経済新聞』朝刊/春秋)。ネットが原因で何らかの不利益を被った場合、削除したくなるのは当然だろう。私は、自らが死んだ後ブログや本欄の始末をどうしようかと悩む。
●No.3869/3.1

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