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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2011年11月分
「永田町に乗り込み、
 最終的には首相まで
 駆け上がる。」
「サンデー毎日」(12.11増大号)が報じた、大阪維新の会所属府議による橋下徹・新大阪市長の野望だ。憐れにもこの男にすり寄る既成政党の姿を見れば、これさえも現実味を帯びる。どこまで国民を失望させれば気が済むのか。だからこの男がいい気になるのだが。
●No.3792/11.30
「乱横断危険。」
という立て看板を小田急線「伊勢原」駅前で見かけた。「乱横断」という言葉を初めて見たのだが、何となく意味は分かるものの違和感を覚えた。インターネットで見ると「」付や説明付で記述する例が目立つ。一体この言葉はどのような経路で浸透しつつあるのだろうか。
●No.3791/11.29
「金岡新聞。」
東京・渋谷の「Only Free Paper」代表の石崎孝多氏が、和歌山県在住の小学4年生、金岡陸君が手書きで作るこのフリーペーパーを紹介(本日の『世の中面白研究所』)。いわば"一人壁新聞"だが、近所の誰にでも人見知りせず取材するという彼に興味津々。
●No.3790/11.28
「最近の企業は、どんなことに
 関心があるのでしょうか?」
ある企業との中期計画スローガンの打合せで、最後にこのような質問を受けた。もちろんそんな回答は用意していなかったが、ある事例を紹介しつつ「環境貢献」を挙げ、もう一つは顧客との関係がいま一つ見えみくくなっている状況を挙げた。あとは何があっただろうか。
●No.3789/11.27
「伊東深水。」
平塚市美術館で行われているこの日本画家の展示に出かけた。私は深水の「聞香」はじめ、艶やかでふくよかな美人画が好きだったのだが、13歳に始まる生涯の作品を時系列で見ていくと、それだけではない力強さを感じた。「皇紀二千六百二年婦女図」「海風」もいい。
●No.3788/11.26
「ハーレーサンタCLUB。」
なる児童養護施設への10年間の訪問で得た経験を糧に「児童虐待防止の啓蒙活動」と「被虐待児の将来のための活動」を行うボランティア団体がある。一昨日、東京・青山周辺でハーレーに乗ったサンタが大勢手を振っていたが、この団体のデモンストレーションだった。
●No.3787/11.25
「立川談志。」
さんが昨日逝った。志ん朝さんと並び称された頃は志ん朝贔屓だった私も、談志さんの独特の間とリズムが好きで、師匠の速記を見ながら我流で「五貫裁き」を演じた(気持ちがよかった)。一世代前の志ん生・文楽・圓生・正蔵より、なんでみんな早死にしてしまうんだ。
●No.3786/11.24
「カキは、オイスターのカキ?」
相手が「牡蠣」と発音しているのに、こう聞き直した昨日の「ラジオ深夜便」の石澤典夫氏。他のNHKアナと同じく発音の感覚がないのか、あるいは「牡蠣」と「柿」のアクセントすら混乱しつつある日本人の言語力に配慮したか。変わるのではなく非言語化する日本語。
●No.3785/11.23
「気が引き締まる思い。」
とスカイツリー広報担当者(本日の『NHKジャーナル』)。「身の引き締まる」だから「思い」と続くのだ。「気を引き締める」と正しく言えば「思い」とは続かぬ。どちらも「気持ち」の意がある「気」と「思い」の重複に気づくには日本人の日本語は余りに衰退した。
●No.3784/11.22
「逆大手。」
ソフトバンクが日本一にあと1勝と迫った日本シリーズ第6戦、中日が勝ってタイとしたが、なぜこれをスポーツ実況は“逆大手”と呼ぶのか。将棋の逆大手は、相手の王手を避けつつ王手を仕掛ける事だが、ソフトバンクの王手は消えていない。情けない無思考の局アナ。
●No.3783/11.20
「芸と人。」
なる本のタイトルには正確には「文楽」が最初に付き、大夫・三味線弾き・人形遣いをはじめ文楽という芸能を語った安藤鶴夫の名著だが、「ゲイトヒト」という音だけを聞いた時、同性愛の「gay」を連想した自分を恥じた。“アンツル”の落語評は何度も読んだのに。
●No.3782/11.19
「クロッカスの
 水栽培セット。」
先日、ある花屋さんに入り一番心が動いたのがこれだった。「クロッカスの水栽培」なんて、何十年も発音していない言葉だったし、第一見たことすらなかった。小学校の理科の観察で、伸びていく白い芽を見ながら日記をつけた記憶がよみがえり、ひとしきり話が弾んだ。
●No.3781/11.18
「tobus.jp」
この都バスのアドレスを告知した広告を見て、何となく「飛ばす」都バスを連想した。ただ選択肢はこれしかないのだが、関係者の誰かからはそうした懸念が出ていた気がする。都内で勤務していて都バスにたまに乗ると「ここにこんな」という意外な発見があって楽しい。
●No.3780/11.17
「子供の体力を上げる。」
というテーマで議論されること自体が異常だ(本日の『ラジオあさいちばん』)。空間、時間、仲間の3間が失われ遊びの機会が減っていると山本浩法政大教授。50m走の記録が下がるだけならまだいいが、子供の筋肉量は減り、将来の成人病増加を危惧する向きもある。
●No.3779/11.16
「こんぶの日。」
七五三に当たる今日は、日本昆布協会が決めたこの記念日で、しかも坂本龍馬の誕生日と命日なのだとか(本日の『ラジオあさいちばん』)。同じ日に生を受け、そして命を失うという偶然。偶然を力にしてきたようなこの男が、偶然の力に押しつぶされたかの如き不思議。
●No.3778/11.15
「基礎訓練なしで
 ポッと偉くなった。」
と野田議員はじめ民主党のリーダーを皮肉った小沢一郎議員(『サンデー毎日』11.27号)。 沖縄もTPPも震災復興も消費税も、自分がやれば難なく処理できると言わんばかりの話しっぷりは、基礎訓練は積んできたであろう老獪さを漂わす。練習台は無論、国民だ。
●No.3777/11.14
「優勝請負人。」
東日本女子駅伝で神奈川のアンカー、パナソニックモバイルコミュニケーションズの吉川美香選手をこう表した実況アナ。この言葉は、様々なチームを渡り歩きその都度、優勝に貢献する選手に使う。地元の荏田高出身の彼女に用いる表現ではない。局アナは日本語を壊す。
●No.3776/11.13
「JUMP」
ヴァン・ヘイレンのこの曲名を平板読みした近所のローソン店内有線放送のパーソナリティ。最近の平板読みは英語にも及ぶのだ。これは局アナも同様である。言葉一つ一つの意味に関心を向けず、ただ「aiueo」の記号として発音するだけのテレビ・ラジオの話し手。
●No.3775/11.12
「塔の文化。」
は関西が発祥で「高い場所は娯楽」なる文化を創った。タワーの聖地の象徴は通天閣だが初代は凱旋門にエッフェル塔を載せた形だったとか。独特の美しさがある京都タワーが「蝋燭さん」と呼ばれるのも納得。「タワー評論家」の鈴木重美氏(本日の『ラジオ深夜便』)。
●No.3774/11.11
「Your Vision,Our Future」
改めてオリンパスのこの企業スローガンを見た。「これからも社会とともに生き、社会とともに夢を実現していくという私たちの決意」と同社WEBサイト。過去の損失計上の先送りは「社会とともに」が絵空事であった事を示す。広告の言葉はいとも簡単に現実離れする。
●No.3773/11.8
「70歳とは思えないですね。」
「還暦を迎えまして」という女性に対し、こう返した時東ぁみ氏(本日の『世の中面白研究所』)。NHKはこの時の録音をなぜそのまま放送したのか。いや本来はMCの小堺一機氏が突っ込みを入れるべき個所だったはずなのだ。変わるのではなく、非言語化する日本語。
●No.3772/11.7
「闘将! 戦うキャプテン! 山の神!」
第43回全日本大学駅伝対校選手権大会最終8区。優勝した駒沢大学との差を1分以上縮めた東洋大学のアンカー・柏原竜二選手に向けて連呼された実況の言葉。用意した表現を仕方なく続けて使ったのか、3つはくどいし最後の言葉は箱根駅伝以外に使うなら補足すべき。
●No.3771/11.6
「キリンのソフィー。」
「フランス人はソフィーと一緒に育つ」といわれるほど、赤ちゃんの最初のおもちゃとして浸透しているこの人形を初めて知る。フランスに嫁いだ妻の妹が帰国時に持ってきたので調べてみると、なんと日本語の公式ページまである!? 文化の多様性を改めて認識し直した。
●No.3770/11.5
「訴状を見ていないので
 コメントできない。」
何らかの問題で訴訟が起きると相手側は必ずこう言う。本日「ラジオ深夜便」で聴いたシャンソン化粧品と(かつて中国国籍の)バスケットボール部員の争いも同じである。しかし、どの事件も訴状が届いた際のコメントは聞いた事がない。検証をしない、日本のマスコミ。
●No.3769/11.4
「オルフェーヴル。」
言わずと知れた中央競馬史上7頭目のクラシック三冠馬。改めて「サンデー毎日」(11.13号)の井崎脩五郎氏のコラムに感慨深くなる。父・母・母の父まで全て内国産馬というのは史上初の快挙。しかも母は曽祖父まで内国産だ。大物感のなかった大物の誕生である。
●No.3769/11.3
「ギリシャ国民投票。」
筒井康隆か星新一の短編を思わせるアイロニカルな展開をギリシャが選んだ。緊縮財政が否決される可能性が高いといわれるが、否決すれば債務不履行で国家破綻の可能性も大だ。自営業の身としては当然、安閑としてはいられぬが、リアルなSFの結末を見たい気もする。
●No.3768/11.2
「霎時施。」
七十二候の1つ「こさめときどきふる」の名をJR山手線のトレインチャンネルで知る。小雨が思いがけずパラパラと降る時候を言い、今日(あるいは明日)までが該当するとか。「女心と秋の空」の頃をそのまま表すかのような気候だが、天気予報ではしばらく秋晴れだ。
●No.3767/11.1

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