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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2011年10月分
「父と首相は天地の差。」
と父・小渕恵三元首相と(印象が似ているといわれる)野田議員を比較した小渕優子・自民党幹事長代理。代表質問としては面白かったが、社会人としてはどうなのか。家族に尊敬語や謙譲語を使う最近の風潮そのままと言えば言えなくもない。そもそも2人は似ているか?
●No.3766/10.31
「チーズスペシャリスト。」
という資格を初めて知る。ル・コルドン・ブルー代官山校のチーズ講座で学んでいた友人の招待で、その打ち上げの会に出席し薀蓄を聞く。おいしいワインを飲みながら極上チーズ14種類を試食できて3,000円という魅力につられたのだが、濃密なひとときであった。
●No.3765/10.30
「『拙速』は今は
 よろしくない言葉。」
と断言できるのか本日の「朝日新聞」朝刊/天声人語。そもそも「巧緻より拙速」という言い回しの如く相対的に語る言葉ではないか。確かに「拙い」は意味だけを取り上げれば「下手」などとなるが、この場合の「巧緻」の「巧い」に妥当性がないからこそ成立するのだ。
●No.3764/10.29
「氷図屏風。」
円山応挙のこの作品を「日本経済新聞」本日朝刊で紹介。落語をやっていた私にとって、応挙と言えば"幽霊画"となるが、氷の割れ目だけで白い氷を連想させてしまうこの絵は、きりりとした静寂と鋭い強さが伝わる名品。もちろん初めて知ったのだが、素晴らしかった。
●No.3763/10.28
「地球がもし100cmの球だったら。」
という絵本がある(本日の『朝日新聞』朝刊/天声人語)。すると大気の層はわずか1ミリで海水を除いた人が飲める水の量はスプーン1杯になるとか。何となく少なさは伝わるが実際に貴重さを実感するには想像力が必要だ。それがないから直接、油汚れをシンクに流す。
●No.3762/10.27
「記者連中、野球を
 理解しようとしないもん。」
とは、野村克也氏との対談における落合博満・中日監督の言葉(『サンデー毎日』11.6増大号)。「紙面の作り方で嫌いなのが、監督が先に来るでしょ」というのが一つの理由だそうだ。源はサッカーだろう。「しゃべってあげなさいよ」という野村氏の助言に答えて。
●No.3761/10.26
「Otona?」
とは28日にオープンするルミネ有楽町のキーワードだ。「Otonaって何?」と問いかけを始めるそうだが、広告ではマナーまでは語れないのだ(コピーライターが私でも無理だ)。だから必然的に不十分な「Otona」になる。大人のマナーが消えつつある現代で。
●No.3760/10.25
「リュクス。」
贅沢を意味するフランス語のLUXEが目立つが、女性誌的には「自分にとっての贅沢」となる。しかし昨日は「日経スタイルマガジン」(23 October)でビジネスマン向けに「リュクスな旅」を特集。贅沢は最早メディアから押し付けるものではないという時代。
●No.3759/10.24
「みかんマイスター。」
近所のスーパーにみかんが出回る季節になったが、ふと売場を見るとこの言葉と共に関根麻里氏の名前が。日本みかん農協がキャンペーンキャラクターに彼女を起用すると同時にこの役割に任命したらしい。資格試験の情報はないが少なからず柑橘類の勉強をしたのだろう。
●No.3758/10.23
「若者の散歩。」
が広がっていると本日の「日本経済新聞」朝刊/NIKKEI PLUS1。6、7年前、興味についての問いに「散歩」と答えた私は「そんな年寄りみたいな」と苦笑いされた。先見の明ありとは言い過ぎで単に車を運転しないからだが新たな親交目的と低費用が原因とか。
●No.3757/10.22
「学徒出陣式。」
1943年の今日、東京では明治神宮外苑の陸上競技場でこの式は挙行された。東條首相兼陸相以下6万5千人が見守るなか兵役に旅立つ雨中の行進が行われた。五輪かW杯かと見紛う人の群れだ。学徒という言葉すら最早、死語の現世、もっとこの愚劣さが語られてよい。
●No.3756/10.21
「共感疲労。」
香山リカ氏が、辛い境遇にある人に心を寄せる事で精神的ストレスを抱えるこの症状を紹介(本日の『かれんスタイル』)。今年は多くの方が似たような感覚にとらわれたのだろう。調子の悪い人と会うだけでも多くの人は影響を受けてしまう。田舎暮らしは加速するのか。
●No.3755/10.20
「いつものもしも。」
と題し各界40名に普段の防災への備えを訊いた「くらし中心」(no.5)。「プラス2日分の常備薬」から「(東京電力サービスエリア内の電力使用状況が分かり状況が逼迫した際のプッシュ通知も受けられる)停電検索」の活用まで多彩。さて自分は?やってるのか。
●No.3754/10.19
「吉村昭。」
が好きと言うAD(アートディレクターです)がいる。もう5年くらい仕事を一緒にやってきて、年齢は私よりだいぶ若いのだが非論理的な事を言わないので信頼している。この小説家が好き、という観点からみるとこの方の仕事の運び方がなぜか納得できるから不思議だ。
●No.3753/10.18
「年金残酷時代。」
と題し、各年代での家計シミュレーションを行った本日発売の「サンデー毎日」。30代では受給開始年齢が70歳になっている可能性があり「年金が0円になっても困らない生き方」を示す。小宮山さん、民主党ってこんな党だったろうか。次の選挙の争点になる問題だ。
●No.3752/10.17
「やらせメール。」
事件で佐賀県知事の働きかけを、最終報告書で九州電力が認めなかったという。郷原信郎氏の「まやかし」など手厳しいが、この「働きかけ」の実態は報道されているのか。そもそも、いかに知事の発言とはいえ言われたまま実行するには余りに杜撰な方法だと思うのだが。
●No.3751/10.16
「第88回東京箱根間往復
 大学駅伝競走予選会。」
日本体育大学記録会にて母校の明治学院大学陸上競技部が10名の予選会出場基準記録突破を果たし本日の予選会に出場。スポーツ推薦制度がない大学の出場は立派と言ってよい。レース順位34位に終わったが、スポーツ紙面を賑わす話題のない母校だけにうれしかった。
●No.3750/10.15
「RSウイルス感染症。」
とは、気管支炎や肺炎の原因にもなるウイルスだとか(本日の『朝日新聞』朝刊)。今年は例年になく患者数増加のペースが早いという。手洗いをしない人間が増加し、マナーを忘れ咳やくしゃみを電車内で平気で堂々とする。現代人にこの感染症を防ぐ手立てはあるのか。
●No.3749/10.14
「メジャーだって、
 最初はマイナーだぁ。」
本日通りかかった東京・新宿「新宿五丁目東」交差点角「ベローチェ」のテラスのテーブルで60代と思しき男性2名の話から聞こえてきた言葉。彼らの職業はそのラフな姿からは想像できなかったが、その力強き言葉との違和感はあまりなかった。人はそのように生きる。
●No.3748/10.13
「クルック。」
近所の中華料理店に入り「特級鶏卵」なる言葉の下にこの文字があり、なぜか気になる。ネット検索すると阿久津食品(株)のれっきとしたブランドだった。「環境にやさしいA-PET抗菌パックを使用」の「スーパークルック」もあり未知の業務用鶏卵の世界が広がる。
●No.3747/10.12
「FREE TOKYO」
と表紙にあり(フリーペーパーがよく置かれる)書店レジ前にあったので思わず「これはタイトルにフリーとありますが」と訊きながら裏表紙の¥1,680を確かめる。「フリー(無料)で楽しむ東京ガイド100」とあり、庭園や図書館、工場見学等が載っているそう。
●No.3746/10.11
「とらえました。」
第23回出雲全日本大学駅伝競走の3区、ほぼ並走していた早大・山本修平選手と東洋大・設楽悠太選手のうち、山本選手がややリードした際の実況。「とらえた」とは駅伝の場合、後方から追い上げた選手が前方の選手に追いついた場合を言う。もう呆れない無思考アナ。
●No.3745/10.10
「まぐろの日。」
が明日である事を本日の夕方入店した近所のスーパーのイベント告知で知る。神奈川・横須賀市場直送で解体ショーも行うらしい。山部赤人が聖武天皇のお供で明石地方を旅した際、「しび(鮪)釣ると海人船散動き」と詠んだとされる。語呂合わせより意味がある記念日。
●No.3744/10.9
「普通の健康診断では
 3時間後の異常は分からない。」
愛知県瀬戸市で起きた貸切バス運転手の内因性くも膜下出血による転落事故の報道を、医師の冒頭の発言で終わらせた本日の「LIVE2011ニュースJAPAN」。この病を予測できる診断が日々の業務で可能か否かを検証せず打ち切ったのは無責任な歪曲とも言える。
●No.3743/10.8
「作品は拝見させていただき
 勉強になった。」
とはカンヌ国際映画祭出品の「一命」で主演した市川海老蔵丈(『サンデー毎日』10.16号)。冒頭の「作品」とは1962年公開の仲代達矢主演「一命」。この言葉、あの暴力事件前なら「仲代さんは仲代さん。僕は僕の一命を演じます」くらいは言っていたのでは。
●No.3742/10.7
「マロンカット。」
とは天然石などを文字通り栗型にカットしたタイプを言うらしいが、妻について入店した東京・原宿「貴和」の店頭で発見。「MC」と略されるとさらに存在感を増すが、単純な定義なのに(そして恐らくはよく知られた言葉なのだろうが)初めて見る表現は新鮮に見える。
●No.3741/10.6
「胴が長く見える。」
の「胴」を平板読みで言った妻のナオミ・グレース氏に、すかさず語頭にアクセントを置く一般的な発音を教えた夫の松下進氏(昨日の『つながるセブン/9月総集編』)。おかしな発音には、しばらく前には突っ込みが入った。この胴の平板読み、アナが一番言いそうだ。
●No.3740/10.5
「アジア人と女には
 ピアノは弾けない。」
ウラディミール・サモイロヴィチ・ホロヴィッツが言ったとされるこの言葉を、中村紘子氏が紹介(本日の『こうせつと仲間たち』)。もともとピアノの鍵盤サイズは西欧の成人男性向けに作られた歴史もあるが、かつての女性差別・人種差別を如実に物語るエピソードだ。
●No.3739/10.4
「はじめまして、
 ラジオです。」
と題し昨日、渋谷でイベントが開催。10〜20代でラジオを聴いた経験がない割合が4割に上るとか。ラジオにはビジュアルを浮かべる想像力が必要だ。いやラジオによってそれが磨かれるかもしれない。想像力の低下がラジオを衰えさせたか、ラジオが想像力を救うか。
●No.3738/10.3
「掃除。」
をテーマにジャイアンツ選手にインタビューした宮本和知氏(昨日の『ズームイン!!サタデー』)。訊く度に平板読みをするから、選手に通じずその度に訊き返されるが、考えていないのでまた平板読みで訊く。日本語はこのようにして意思疎通できない言語と化すのか。
●No.3737/10.2
「ヤマトン。」
私の住む神奈川県大和市にも、こんなご当地キャラがある事を知る(本日の『MY☆テレ』)。「シンボルカラーの若緑色と市花の野菊をイメージ」とあるが、番組では市内「いずみの森公園」の葉っぱの妖精をイメージと言う。キャラがあること自体、何か複雑な気持ち。
●No.3736/10.1

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