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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2011年5月分
「不信任案提出 2日が軸。」
と本日の「朝日新聞」夕刊一面見出し。その隣に「日本国債格下げの方向」という見出し。だからこんな茶番をやっている暇はないのだ。政権奪取のチャンスで大臣になれる機会だから一生懸命なのが嫌というほど分かるから情けない。やってみればいい、うまくいかない。
●No.3611/5.31
「原子力安全委員会は
 危険委員会に改称すべき。」
と崎山比早子・元放射線医学総合研究所主任研究菅(本日発売の『サンデー毎日』)。福島県の児童生徒の屋外活動を制限する20ミリシーベルトの基準は批判を受けつつ撤廃されない。菅さん、代わりの政治家は見当たらないが、人気回復を妨げているのは例えばこれだ。
●No.3610/5.30
「興奮と緊張を上回る
 究極の決戦が始まります。」
と本日の日本ダービー、スタート前の実況アナ。「興奮と緊張」は上回れる概念ではない。テレビの言葉は今や一般人の日常語よりもなおひどく文法とアクセントを無視する。特にスポーツ実況では単語をパズルのように並べ立て、意味でなく印象のみを伝える言葉と化す。
●No.3609/5.29
「原発が照らしてきた、
 都会のネオンだ。」
避難所として使われる旧グランドプリンスホテル赤坂。その9階の部屋から見える都内のネオンを見つめ福島県富岡町議会の黒沢副議長が語った言葉だ(本日の『朝日新聞』夕刊)。東京のために耐えて被災した犠牲者。そんな思いは、彼の地の住民には現にあるのだろう。
●No.3608/5.28
「ダービー全18頭がSSの孫。」
と本日の「朝日新聞」夕刊。SSとは先日も書いた大種牡馬、サンデーサイレンス。もちろん異例で諸外国にも例がない。それだけの生命力があるからこそ競争能力も高いというわけだが、クリスエス、キングマンボ、フレンチデピュティ、トニービンなどの後継馬に期待。
●No.3607/5.27
「無駄なことを学んでほしい。」
と、本日取材した某名門女子大の文学部教授。これは言い換えれば資格云々を目指すのではなく、知的探究心を養ってほしい、という意味。昨今の私大の広告が殆ど専門学校を変わらぬ内容になっていると思っていた私も同感。だからコミュニケーション力が育たないのだ。
●No.3606/5.26
「暑さに負けない
 節電人間になる。」
と「サンデー毎日」(6.5号)。既に仕事で節電を前提としたこの夏の過ごし方について書いたが、「旬の夏野菜にクールダウン効果」などと言ってもエアコンなしで現代人が耐えられるのかと正直思う。ただし熱中症の増加理由は昔より暑いから、だけではないと思う。
●No.3605/5.25
「読んでもらう。」
と、本日取材した某名門女子大の文学部教授。背景には、現在の学生が「読まなくなった」という現実がある。ゲームや映画やアニメーションで感動するのとは違う効果が「読む」行為にはあるはず。現代にコミュニケーションの問題があるとしたら、原因の一つはこれだ。
●No.3604/5.24
「トイレの神様。」
と言えば植村花菜のヒット曲だが、週1回以上トイレ掃除をする人と、しない人の年収差が90万円あったとライオン(株)の調査(『宣伝会議』5/1号)。さらに、掃除するほどモテるという結果も。私は会社のトイレを毎日掃除しているが、果たして効果はあるのか?
●No.3603/5.23
「バカリャウ。」
この15世紀に始まるポルトガルの保存食を「サルース」(6月号)で紹介。真ダラの身を塩漬けにし乾燥した場所で数日間干したもの。イタリアやフランスの食文化は日本に浸透しているが、この国の料理は未知。保存食という点も興味深い。渋谷区松濤で味わえるとか。
●No.3602/5.22
「Japan will be all right.」
とフランスはコルマールに住む妻の妹のご主人・オリヴィエ(3ヵ国語堪能)に手紙を書く。The number of foreigners is increasing.とも。確かにGW後から都内で外国人を見かける機会が増えた。依然として原発の事故は収拾しないが。
●No.3601/5.21
「一菜やらない。」
「一切やらない」の「いっさい」を「一汁一菜」の一菜と発音する(分かります?)NHKアナ(本日の『欽ちゃんのワースト脱出大作戦』)。何度も言うがNHKアナ(民放アナは論外)の発音が名詞だけでなく全てに平板化している。そう指導しているとしか思えない。
●No.3600/5.20
「落語のコピー。」
宣伝会議「コピーライター養成講座/特別講義」で6826本から厳選されたコピーを紹介(『ブレーン』6月号)。立川志の輔師と講師両名には選ばれなかった「人ってやつは(笑)」が好き。15歳で高校の落研の初高座を経験した私も最近、落語と疎遠なのが寂しい。
●No.3599/5.19
「節電中。」
照明や冷房を抑制している場所でこの言葉を使った説明は、そろそろ邪魔な感じがしてきた。つまりそれが当たり前になりつつあるのだ。連休明けから冷房をガンガン効かせていた昨年までが異常で、それを放置してCO2削減と言っていた日本が私には理解できなかった。
●No.3598/5.18
「山でフレンチ。」
なる見出しで「プティ・サレ(塩漬けした豚バラ肉)とキャベツのポテ(フランス家庭料理のポトフ)風」作りを勧めた「日経マガジン」(5月号)。山でコーヒーを淹れた経験はあり、そのうまさも分かるが“山でフレンチ”とは大胆。でもこの新緑はそんな気にさせる。
●No.3597/5.17
「3.11が変えた価値。」
という見出しで、結婚相談所の異例の成婚率や地盤の固いさいたま新都心やつくばエクスプレス沿線のマンション人気を報じた本日発売の「サンデー毎日」。それよりエネルギーへの価値観が変わってほしいと思うが、最近は仕事でも震災以降の価値観の転換が話題になる。
●No.3596/5.16
「時代。」
中島みゆき氏のこの名曲を、昨日、東京・下北沢「GARDEN」で行われた宮本浩次氏のライブで聴く。そしていま改めてこの曲が3.11以降の日本にぴったりなのだと知り胸打たれた。倒れた旅人が、生まれ変わって歩き出すという力強い詞の世界に心からひたった。
●No.3595/5.15
「とちぎ県観光安全宣言。
 日光市観光安全宣言。」
と並記され各々県知事、市長の直接メッセージが掲載された中吊広告が東京メトロ車内に。日光が安全でないと考える日本人が何%いるのか。客数減は大震災後の(気分的な)一時的傾向で、もし安全を訴求するのなら外国人向けだと思うが、日本人はそこまで冷たいのか。
●No.3594/5.14
「グレース・ケリー。」
56年にモナコ公国のレーニエ国王と結ばれたこのハリウッド女優の知名度もかなり薄れただろうが「サンデー毎日」(5.22号)で井崎脩五郎氏がその逸話を紹介しつつ「ケイト」や「ミドルトン」が付く馬名の可能性を示唆。なおミチコ、マサコが付く名牝はいない。
●No.3593/5.13
「守ってね、交通ルール
 広げよう、交通安全の輪。」
これまで結構、言葉で遊んでいた「全国交通安全運動」ポスターのキャッチフレーズだったのに、今年の春はこんな表現に。憶測かもしれないが、時勢に配慮し手堅くまとめた印象がある。もちろん分かりやすいのだが、あえて訴えるべきメッセージではないよね彩ちゃん。
●No.3592/5.12
「原発再稼動。」
電力不足が理由でもそれは口が避けても言えない、と関電幹部(本日の『朝日新聞』朝刊)。原発不信が広がっている。致し方ないのだろうが、今夏を前に「であれば節電を徹底してほしい」と思う。我が家は就寝時はもちろんだが昼のエアコン使用もこれまで控えてきた。
●No.3591/5.11
「新二十四節気。」
を日本気象協会が作り始める(本日の『朝日新聞』夕刊)。立春や立夏が現実の季節感と異なる時期に訪れるのは「二十四節気」が古代中国で生まれたものだからとか。難解でなじみ難い言葉を削除する程度にし、外来語のように立夏の別ネーミングなんて考えないように。
●No.3590/5.10
「テスコボーイ。」
トウショウボーイ、キタノカチドキ、ミスターシービーなど種牡馬として大活躍したこの馬名に出合う。昨日のNHKマイルカップで優勝したグランプリボスの3代前に同馬の名が。ところが母系にはしっかりとサンデーサイレンスの血が流れ、改めて血統の底力を見直す。
●No.3589/5.9
「お肉は生で食べると
 食中毒になることがあります。」
と東京都福祉保健局のWEBサイトではちゃんと注意喚起されている。「子どもが食肉を生で食べると特に危険」とも。だからこそ外食業者の衛生管理が問われるが、だからこそ消費者の自己管理に責任が全くない、と言う事もできない。古いと言われようが私は食べない。
●No.3588/5.8
「いまの人は労働をしない。」
と日本で唯一の“三助”橘秀雪氏 (本日の『熱中人/遠くの温泉より近くの銭湯〜銭湯熱中人〜』)。つまり昔は肉体労働の割合が多かったという事なのだが、どこから見ても頭脳労働の私も、たるむ身体が嫌で腕立て伏せと腹筋運動を繰り返し筋肉量を維持し続けている。
●No.3587/5.7
「コロッケの日。」
香川の冷凍食品メーカーが定めたこの記念日が今日(本日の『はなまるマーケット』)。昨日出かけた神奈川・鎌倉でも食べ歩き風景が見られたが、昔ながらのお肉屋さんのコロッケやメンチカツのうまさは格別だ。"初コロッケ"は東京・銀座「資生堂パーラー」らしい。
●No.3586/5.6
「若サギ釣り的。」
紙の辞書でない情報検索をこう表した幅允孝氏(本日午前深夜の『週刊鉄学』再)。「丸く開いた氷の穴の下に海がつながっている事に気付かない」と語る。確かにインターネットの辞書の情報量は少なく、違う単語に遭遇する可能性も少なくなる。情報は若サギでいいか。
●No.3585/5.5
「28cm。」
フライパンの直径の売れ筋が24cmからこのサイズに移行(本日の『日本経済新聞』朝刊)。大企業に夏時間が広まりつつあり父親を交えた食事を想定しての事だとか。父子で過ごす時間も増加予想で積み木の品揃えを充実させた百貨店。締切がある私は早くは帰れない。
●No.3584/5.4
「デコとリズ。」
という書き方で、近頃相次いで亡くなった高峰秀子とエリザベス・テーラーの日米2大女優を回想した昨日の「朝日新聞」朝刊。さすがに同時代とは言えないが、私にとっての高峰氏は女優と言うより、日本がよき時代であった頃を知るご意見番としての頼もしさに尽きる。
●No.3583/5.3
「サラメシ。」
7日放送開始の新番組のタイトルだ (本日午前深夜の『サラメシ直前スペシャル』)。昼に誰と何を食べるかは「サラリーマン」には重大問題らしく、少なくともそれと無縁の自分に安堵する。昼に普通以上の量を食べると午後に調子が出ない私はランチに全く関心がない。
●No.3582/5.2
「そなた。」
この二人称の人称代名詞は、従来の時代劇では器楽独奏曲「ソナタ」と同じく語頭にアクセントが置かれた。本日の「江〜姫たちの戦国〜」は平然と平板読みで発音。いや、今やソナタも平板読みに変わっているのかも。あらゆる単語が平板化するこの日本語の危機の中で。
●No.3581/5.1

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