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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2011年4月分
「未曾有、壊滅的、空前絶後。」
最早これらの言葉もすり切れた、と本日の「朝日新聞」天声人語。言葉はどう使ったところで現実を完全に捉えられない時がある(現実を超えて記憶に残る言葉もあるとは思うが)。だからこそ報道には神経を使ってほしかったが、今の特にテレビ人には何も期待できない。
●No.3580/4.30
「浜岡再開。」
中部電力が断層の真上にあるという浜岡原発の7月再稼動を正式発表(本日の『朝日新聞』朝刊)。私の親戚の多くはこの原発の地元、御前崎市に住む。「原発の安全性確保」という同社の言葉は今回こそ精査が必要だ。しかし、その前に我々の生活への覚悟も求められる。
●No.3579/4.29
「賠償。
 救済拡大。」
今朝の「朝日新聞」一面トップとその横にこの2文字。住民には「政府が責任を持つ」と繰り返すが、日本の国債格付け下落の危機に、民主42億、自民25億など80億円の政党交付金を返上する動きは政党にあるのか。歳出削減見直しの好機なのに意欲が感じられない。
●No.3578/4.28
「鳥。」
「立つ鳥跡を濁さず」をキャッチフレーズにした「座席を汚さず使う」マナーポスターの隣に「野鳥の森ガーデン」の車内吊り。いずれも東武鉄道による広告だが、「鳥」が付く表現を並べたのはいたずら心か、単なる偶然か。気づく人しか気づかないだろうが、興味深い。
●No.3577/4.27
「新時代の
 おいしい酒場七ヵ条。」
なぜ「新時代の」かは不明だが「ブルータス」(5/1号)はこんな七ヵ条をまとめた。店の規模が小さい、一人客でもいい、その店の基準で選んだ酒がある、食材に手間か原価をかける、料理が安く頼み方は自由の4つは納得。でも原価が高くて売価が安い店は続くのか。
●No.3576/4.26
「大和市議会議員選挙。」
には一応行ったが、定数28に現職18人、新人24人、元職1人の計43人が立候補という状況下では正直誰に入れていいか分からない。そもそも定数28の根拠が疑問で遅かれ早かれ定数削減は必至だろう。日本を腐らせた自民党が思い上るのが嫌で民主党議員に投票。
●No.3575/4.25
「3Dプロレス。」
深夜に偶然観たプロレス中継でこの名を聞く。最新鋭3Dカメラで撮影した試合の模様を映画館の巨大スクリーンで上映する新たな取り組みだ。この日も名前を聞き逃したが空中戦得意の筋肉質レスラーがいた。棚橋弘至も同タイプだが知らぬ間にプロレスが激変している。
●No.3574/4.24
「大賀典雄氏。」
が本日亡くなる。井深・盛田両巨頭の後のソニー文化を継ぎ見事成長させた手腕はもちろん東京芸大卒のバリトン歌手という経歴がいかにもソニーらしく好きだった。盛田哲学に憧れた私にはソニーの仕事が忘れた頃に舞い込む不思議な縁も。ソニーよもっとソニーらしく。
●No.3573/4.23
「仮設私有地代
 国が負担。」
と本日の「朝日新聞」夕刊。仮設住宅用に自治体が借りた私有地の借地料を国が出すとの事だが、かくの如く金はいくらあっても足りないのだから、子供手当など賛否が分かれる予算はもっと迅速に廃止すべきだろう。税金をもらっておいて防災服を新調する気も知れない。
●No.3572/4.22
「フィデル・カストロ。」
がキューバ共産党のトップを退いた。本日の「日本経済新聞」春秋で戸井十月氏がカストロと会った時の「(土産の京都の餅菓子を)礼を言うや包みをビリッと破いて1つ口に放り込んだ」という逸話を紹介。日本人は自分に憎しみは持っていないか無関心、とは正に正解。
●No.3571/4.21
「地理学者。」
ちょうど東京・渋谷のBunkamuraで展覧会が開催されているヨハネス・フェルメールのこの絵画を本日の「朝日新聞」夕刊で解説。棚の上の地球儀がインド洋を指し壁の地図が欧州の海岸線を示すなど、絵画の分析は興味深い。窓の彼方を見る視線にも物語がある。
●No.3570/4.20
「小野養豚ん。」
豚をモチーフにした創作活動に取り組むアーティストの名だ(本日の『日本経済新聞』朝刊)。「一番身近なテーマを選んだ方が楽しい」と言う美大恩師の助言に(名前の由来でもある)実家の養豚場に目を向けた。豚はドイツでは平和の象徴とか。個性的である事の凄さ。
●No.3569/4.19
「1行1000万円。」
なる都市伝説は糸井重里氏自らが発信元とご本人(『ブルータス』4/15号 今日の糸井重里)。「1行100万とうそぶいている」という噂(これは知っていた)に「うそぶくのに100万円は安すぎる」と自ら上げることに。糸井氏ならその額で妥当な場合もあるはず。
●No.3568/4.18
「4月17日。」
に大地震が再び来るという噂が飛び交っていたらしい。南関東の地盤に力が加わりマグニチュード7クラスの地震の危険を孕むとか。実際、大地震の後に同クラスの地震が再来するのは定説で、その可能性の方がむしろ高い程だ。今度ばかりはそれが杞憂に終わる事を願う。
●No.3567/4.17
「コブシと
 モクレン。」
咲く道を妻と妻の父母と共に本日、小雨のなか散策。コブシよりモクレンの方が花弁が大きいが、色は同じような白色で知らなければ見分けがつかない。道端で花好きの父母の即席自然教室が始まり覚える。いかに自分が自然と親しんでいないかの証拠だが、知れば楽しい。
●No.3566/4.16
「お父様に連れていって
 いただいた映画館。」
とゲストの長塚京三氏とお父様の思い出を紹介した有働由美子アナ(本日の『あさイチ』)。しかし、自らが映画館に行った訳ではないのだから「お父様とご一緒に行かれた」と長塚氏への尊敬語にしないとおかしい。しかし最近「いただく」は立派に尊敬語と化している。
●No.3565/4.15
「自動販売機がこんなに並ぶ
 国は世界にない。」
と石原都知事(本日の『NHKニュース』)。自販機の電力消費量は全家庭の半分との事。この「世界にない」日本の電気の無駄はもっとあるはずだ。どこかの国の街角で料理やファーストフードを食べる番組ばかりでなく、他国に見る「電気の大切さ」を報道してほしい。
●No.3564/4.14
「風評、食べて退治。」
なる見出しで枝野幸男官房長官が「いわき市農産物即売会」で試食し購買する模様を報じた「朝日新聞」朝刊。これがいかほどの効果を生むかは分からぬが、風評被害という日本国民として恥とも言える現象がなぜ起きるのか。我が家は当たり前だが農水産物に拘泥しない。
●No.3563/4.13
「ハルカゼ舎。」
東京・経堂にある文房具店の名前だそうだ。実は神奈川・相模原で行うイベントに出店するというハガキを手にしたのだが実際に行ったことはない。ただ、ありそうでない、やさしい店名で印象に残る。「春風」と書かずカタカナで書くと春の力強さが伝わるのだと再認識。
●No.3562/4.12
「スーパーソフト食パンで
 3斤特別購入券。」
とあり「先着200名様限り」と記されたごく簡易的な券を先日、父母がもらった(もちろん行かなかった)。住宅街で集客し、恐らくこの後、高価な羽毛布団か何かを売りつけるのだろう。昔からある手法だが飽きずによくやる。一度その手練手管を見てみたい気はする。
●No.3561/4.11
「ご迷惑をおかけします。」
という詫びを電車遅延の車内アナウンスで軽快に朗らかに言うことはもちろん顧客サービスではない。これは日本に蔓延する常套句の悪しき弊害なのだ。言葉が記号化し気持ちから出ていないから時に意味とは別の感情を込めてしまう。アナウンサーももちろん同様である。
●No.3560/4.10
「余。」
の付く言葉には余情、余白、余話、余韻としみじみした言葉が多いが「余震」は違う、と本日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。3.11の時、揺れが治まり「震源が関東ならいいけど宮城だったら大きいな」と言った。今もこちらで感じない程度だと大きくはない、と思う。
●No.3559/4.9
「しょうじ穴。」
この「穴」とは、実はアナウンサーの「アナ」。「しょうじ」は庄司、東海林、荘司のいずれかの可能性があるが、この「アナ」を「穴」と発音したある女子高生の言葉は、友達には通じなかった。語頭にアクセントを置くべき言葉に置かないとこうなる。全てのアナ達へ。
●No.3558/4.8
「安全な魚は食べよう。」
と本日の「朝日新聞」夕刊/素粒子。福島第一原発付近の縄文遺跡からは鯛の骨が出るという。それだけ漁業と縁が深い地域だ。同じ日本人なのに一方で「がんばろう」と言いながら他方で利己的に風評被害を起こす。野菜も同じだ。私は出荷制限がなければ何でも食べる。
●No.3557/4.7
「ウォーキング用シューズ。」
が人気だそうだ。靴を履くのに「歩く」以外の目的があるのかと思うが、理由は節電でエレベーターやエスカレーターが停止中だからなのだとか。町の明るさや電気の使い方、さらに歩き方まで、節電のお陰でいろんな習慣が真っ当になってきた気が。しかし、まだ未達だ。
●No.3556/4.6
「フラガール全国巡業復活。」
と昨日の「朝日新聞」夕刊。映画「フラガール」に導かれ、友人と「スパリゾートハワイアンズ」まで出かけた(1日たっぷり遊べます)私としては興味深い。震災と原発事故で施設再開の目処が立たないための苦肉の策の意味でもあろうが「復興の思い」が届いてほしい。
●No.3555/4.5
「EATALY。」
とはEATとITALYを合わせた造語だが、昨日、小島聖さんがトリノ本店をリポート。スローフードとも関連する店で「地元の安心・安全な食材を使い伝統の調理法で作る料理を大切に」という考え方を久しぶりで聞く。マスコミの語るスローフードは単なるグルメだ。
●No.3554/4.4
「東海大相模高。」
本日の第83回選抜高校野球大会決勝で同校が圧勝し11年ぶりの優勝。地元の小田急線「東林間」駅の商店街に出かけたが、もちろん記念セールはまだ実施されず。優勝決定の約2時間後、帰りの電車で号外を持っている男性を見て、デジタル技術の威力を再認識し驚く。
●No.3553/4.3
「肉。」
本日「三笠會舘」鵠沼店(神奈川・藤沢)で夕食。同店の広報誌「ルンビニ」によれば「肉」は中国からの外来語で、本来の大和ことばでは「しし」と言ったらしい。イノシシは「猪の肉」という意味になる。年々増加する英語の使用頻度拡大も避けられぬ日本語の伝統か。
●No.3552/4.2
「苦役列車。」
「波」2月号で清水良典氏はこの芥川賞作品に対し「今後いかなる未来を辿るのだろうか」と疑問を呈した。私も私小説風の本書の次作が興味深い。「殆ど暴行レベルのそれに近い」の「それ」など指示代名詞が曖昧で助詞の用法はじめ私は文章品質に合点がいかなかった。
●No.3551/4.1

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