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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2011年3月分
「キャイ〜ンら五反田駅前で募金活動。」
キャイ〜ンのウド鈴木と天野ひろゆきらが本日JR「五反田駅」西口で東日本大震災の募金活動。私が降りた10時半過ぎは若手芸人3名が募金箱を持っていた(実際には芸人と気づかず)が、街頭募金は信頼性で判断するので「どこの団体?」と思い通り過ぎてしまった。
●No.3550/3.31
「まだ5分あるじゃん。」
そう考えるのは草刈民代氏(11日の『はなまるマーケット』)。夫の周防正行氏は「もう5分しかない」と思うタイプで正反対。実は我が家も全く同じ関係で、例えば映画開演まで5分あると妻は「コーヒー1杯飲もう」と言うが私は早く座りたいと思う。どっちが大物?
●No.3549/3.30
「話し相手になるだけでいい。」
とボランティアの意義を説いた室崎益輝・関西学院大教授(昨夜の『クローズアップ現代』)。私が「いわき市の友人宅でもどこでも、手伝いに行きたい」と言うと「足手まといになるだけ」と言われるのだが、それを否定した室崎教授。いつになるか、ともかく行きたい。
●No.3548/3.29
「フリマにも出せない。」
とは、某企業の災害担当として社員からの支援物資を整理しているある女性の言葉だ。つまり「この際だから送っちゃえ」みたいな気持ちで汚れた衣類やとても着られぬ服を出す輩が多いという事だ。誠に情けない。基本的に、清潔で新品同様のものを丁寧にたたんで送る。
●No.3547/3.28
「日本のために勝ちました。」
競馬の世界最高賞金レース「ドバイ・ワールドカップ」で、ヴィクトワールピサが日本調教馬として初めて勝利した瞬間、かの地の実況アナが伝えた言葉(本日の『サンデースポーツ』)。騎手のミルコ・デムーロも喪章をつけて涙声。この思いは、きっと力に変わるはず。
●No.3546/3.27
「手が語ること。」
と題し様々な職業人の手を紹介した「日経マガジン」(3月号)。ピアニストの三船優子氏の「手の柔らかさが大切で指が大きく開いた方が有利なため指と指の付け根の水かきを切った人もいた」という言葉が壮絶。私の中指のペンだこはキーボードのお蔭で消えつつある。
●No.3545/3.26
「助けて! 逃げろ!」
これだけ見れば大地震直後の住民の声かと思うが、実は違う。岩手県大槌町の県立大槌高校で深夜聞こえる、被災者がうなされている声なのだ。昨日の「朝日新聞」夕刊で杉村和将記者が夜中の避難所の痛切な時間をレポートしている。眠る方々の気持ちに、私は遥か遠い。
●No.3544/3.25
「容器破損で放射性物質放出。」
というシナリオも紹介した「日本経済新聞」本日朝刊。もちろん最悪の予測だが、改めて福島第一原発の1号機〜4号機の現状が予断を許さない事を知った。ただ「圧力容器の燃料棒は損傷したとみられる」とした1号機は、本日の報道で知る限り損傷はしていない、はず。
●No.3543/3.24
「右へならえ。」
的な催し物の中止を戒めた本日の「日本経済新聞」春秋。その通り! 神田祭、三社祭はなぜ中止するのか。15日から東京の舞台を再開し、沖縄国際映画祭の開催も決めた吉本興業の姿勢を見習うべきである。セリーグ、いや読売が訴えるナイター興行のバカさ加減は論外。
●No.3542/3.23
「政局ぶくみ。」
菅議員から自民党の谷垣議員への副総理兼震災復興担当相での入閣要請に、こう言い返した自民党。この時点で大連立云々の批判はともかく、私はこの危機になぜ生々しい発言をしたのかを問いたい。「民主一丸となるべきが常道」とでも言えぬか、被災者の心情を思って。
●No.3541/3.22
「自粛。」
という言葉で殆どのイベントが中止を決定している。もちろん気持ちは理解できるが、被災しなかった地域が生産・消費を行っていかない限り、日本の再建はおぼつかない。知人より東京国立近代美術館で開催中の「生誕100年 岡本太郎展」が盛況と聞き、うれしかった。
●No.3540/3.21
「終戦の前の年の地震。」
本日、我が実家に訪問し静岡の生家が見舞われた1944年12月7日の地震の話を聞く。ネット検索してみると「昭和東南海地震」とあり死者・行方不明者数は1,223名。戦時中のため生家は戦後まで10名近くが残った小屋で過ごした。歴史に埋もれた震災である。
●No.3539/3.20
「新しいメディアには
 疎い方なので、
 毎回広告を作るときは
 必死なわけですよ。」
とタグボートの岡康道氏(『コマーシャルフォト』2月号)。新しく生まれたものに分からないと遠ざけるのは易しいけれど、まだ悔しいという気持ちもある、と語る。私と同い年なので当然、岡氏クラスより遥かに私の方が危機感あり。いま女子高生向けケータイを扱う。
●No.3538/3.19
「地震による被害の少ない
 首都圏の人間がひきこもってしまうことは
 必ずしも被災者の救済や復興の
 ためにはならない。」
仕事をした週末オープンの某ショッピング施設の代理店担当営業の方から届いたメールの言葉だ。節電は当然だが「明るい部屋、暖かいおふとんに感謝しながら、ちゃんと使うべきところにはお金を使って生活」とある。暖房はなくても過ごせる。だが過度な自重も詮ない。
●No.3537/3.18
「不要不急。」
なる日本語は現代日本人の特に若い層には通じないのではないか。当社はいま給湯・空気清浄・加湿各機器の使用を止め、今日も(5階角住戸で可能なのだが)21時時点で暖房はOFF。日本人の省エネ意識はまだまだ不十分だ。改めのこの言葉の意味を解説してほしい。
●No.3536/3.17
「どんな生活をされてるんですか?」
と本日「あさイチ」の有働由美子アナ。言葉が見つからぬ悲劇だからこそ話すプロとしての言葉選びで震災に対峙してほしい。悲しみに暮れた被災者に立ち入る者の覚悟はそれしかないはずだ。私はこの言葉に被災者をなぶるが如き無神経を感じた。テレビの話し手が痛い。
●No.3535/3.16

※17日の「報道ステーション」でも「いま一番ほしいものは?」と臆面もなく口走る記者。この大惨事の被災者を前に、入賞したアスリートに聞くように訊ねる。その頭脳は動いていない。吐き気がするほどの白痴化。
「大洗の津波。」
親戚が蕎麦店(胸までの津波で営業不能)を営むこの町の被害が報道されないほど甚大な悲劇が現実に起きている。今朝電話した大宮区役所では納税システムがダウン。知人の企業の石巻倉庫は流され行方不明者がいる。全ては従来ならニュースだが、今はニュース以下だ。
●No.3534/3.15

※だからこそのご都合主義の報道が腹立たしい。週末も仕事をし会社に泊まり込んでいるのでテレビを見る時間はわずかなのだが、情報収集のため見る度、この声も出ない悲劇に対峙した報道が見られない。記者を飛ばし、インタビューし、映像を垂れ流す。「テレビが来てやっと声が届く」という被災者の声を誇らしげに紹介していた記者がいた。それはコピーライターが誤字なく文章を書くのと等価の当然の役割である。薄っぺらな報道をするくらいなら地震報道から離れる決断も必要ではないのか。
例えばの例を挙げよう。もう「いま何が必要ですか?」という質問はやめよ。こんな質問を貴重な電波を使って行うという時点で、もう「私は傍観者です」と言っているのと同じだ。私なら必要物資と数量その他の情報は事前取材して追って報道局から発信し(その方が遥かに効率的だ)、もっと深い生活の苦しみを訊ねるか、「娘へ」「母へ」という切実な安否情報を流す。
「ここは駅だったはずです。」
この灯油・ガソリン不足の時にヘリコプター飛ばして停電の町を撮るのが報道か。刑務所を出た有名人を空から追うのとは違う。そこに半杯のコップの水すら捨てられぬ真っ当な神経はない。また言う。必要品の数量リストを伝達できない避難所があれば記者が持って来い!
●No.3533/3.14
「1,015マイクロシーベルト。」
なる数値の危険度を直後に詳細説明したのはテレビ東京のみ。爆発前の数値なのに突っ込む能力はない。「被ばく」という言葉に説明を加えず一人歩きさせるばかりか徳光和夫は原爆に譬えた。タレント化し自らの立脚点が空虚だから災害報道そのものが痛々しく空々しい。
●No.3532/3.13

※孤立地域に出向き「安否情報の発信手段がない」という地元住民の声のみを紹介した記者がいた。なぜ彼は、その情報が書かれた紙を自社あるいは他メディアの手段を使って“発信”しなかったのか。巷間言われる人材の硬直化、いや報道の硬直化の象徴だ。それ以上に人間の硬直化と言ってよい。
「モリオウ貝って、
 どんな貝?」
と聞く女子高生がいるという「朝日新聞」の記事を昨日の「日本経済新聞」朝刊/春秋で紹介。この種の指摘で常に思うのは、なぜこうした事態を「時代」で片付けるのか、という事。作品を読んでいなくとも森鴎外の名と作品名は知っていたのが昔。教育はどうしたんだ!
●No.3531/3.12
「お見舞い申し上げます。」
なる言葉は大災害発生直後の総理の言葉として相応しいか、菅議員。こんな日に言葉尻を捉える本コラムこそ不謹慎かもしれぬが、米格付け会社の日本国債格下げに「そういう事には疎い」と口走った言語感覚が政治センスの無さに直結する気がして災害時になおさら怖い。
●No.3530/3.11
「万年ふで。」
夏目漱石が子供に宛てた手紙の中にこの言葉を発見(3日の「10min.ボックス』)。明治の頃は「ふで」だったか。ふと、筆入れ、下敷き、帳面、定規、文鎮などの言葉は最早、死語になったのだろうかと疑う。いずれは消しゴムを博物館で見学する時代が来るのか。
●No.3529/3.10
「人情相撲。」
大相撲で相手力士に手心を加える相撲を指すが、これは「あった」と舞の海さんが発言した(本日の『朝日新聞』朝刊)。分かる、気がする。若貴の兄弟対決なんて正にそうだ。しかしこんな事例は他競技でもある。「お金をやりとりしシステム化するのは論外」その通り。
●No.3528/3.9
「軽度認知症。」
について本日の「おはよう日本」。曜日・日付が思い出せない、趣味への関心が薄れる、と説明されたが、ならば私も該当する(映画館で年間120本観ていた映画が2〜3本に減った)。「記憶障害」と言うが中高年では多かれ少なかれ物忘れはある。得たいが知れない。
●No.3527/3.8
「読解力。」
の重要性を進学塾の社長と現役大学生から聞いた。どちらも仕事のインタビューだ。文章を読んで理解する力だが他人の著した書籍を読む事が何より重要だ。同じボキャブラリーを持つ友人間のメールや、無論ゲームでは育たない。この力がないから正しい発音もできない。
●No.3526/3.7
「デジタル民主主義。」
とはインターネット中心のツールを介して人民がより直接的に政治参加できる仕組みだ。地元利益誘導型の議員を排する利点もあるが、政治家の地盤沈下を思わずにいられぬ。あのオバマだって簡単に情報化社会のまな板に乗せられる。まして日本の政治家に抗う力はない。
●No.3525/3.6
「利き酒。」
を初体験。妻のお店がいつもお世話になっている神奈川・本厚木「晴れ屋」さんで開催の「海老名 泉橋酒造を呑み干す会」に参加。8種の純米酒に梅酒を入れた9種を堪能。精米具合で酵母の性質が変わり酒の味が変わるなど、数々の薀蓄は素面の時にちゃんと取材したい。
●No.3524/3.5
「すぐ、ってどのくらいよ。」
と自転車店の店先で、修理を依頼しに来たお客様。1分なら待つが5分なら買い物ができる、というところか。仕事でも朝イチは何時か、午後早めは何時か、週前半は何曜日か、来月半ばは何日頃か、など曖昧な「期限」は多い。ちゃんと確かめないと後でトラブルの元だ。
●No.3523/3.4
「音メンスタイル♪」
とパナソニックのヘッドホンの広告。男性のあるタイプを「〜メン」という表現で表す傾向は「イケメン」からの復活か。最近は「育メン」が目立つが、甘メン、ボンビーメン、フケメンなどがネット検索で浮かび上がる。「Gメン」なんて75年から放映されていますが。
●No.3522/3.3
「減税日本。」
なる党が河村たかし名古屋市長を中心に勢力拡大しつつあるというが、減税した後の対処も不透明で、国家戦略も不透明なこの党を、なぜ同じ俎上に乗せるのかマスコミよ。郵政民営化の是非を問うただけの小泉をまんまと勝たせた、あのヒステリックな報道の再現が恐い。
●No.3521/3.2
「方便。」
と素直だか阿呆だか分からぬ失言(と思っているのかどうかも分からない)をした鳩には呆れ返るが、「サンデー毎日」(3.13号)で“方便体験”を特集。お世辞に「口が勝手に動きます」と書くが、その見え透いた行為が私はできない。だが方便を使われる方も参る。
●No.3520/3.1

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