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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2010年12月分
「日本人の顔から
 生気が消えた。」
という3年ぶり来日のインドネシア人記者の声を紹介した大晦日の「日本経済新聞」朝刊/春秋。今年を振り返れば日本人も納得の指摘だろう。しかしコラム子は最後を「固い岩肌のような幹や枝から無数のつぼみが頭を突き出していた」桜の様子を伝えた。さあ、来年へ。
●No.3464/12.31
「JALはサバイバルゲーム。
 強者だけが生き残る。」
今日、川崎市某駅前のバス停で聞いたこの言葉の主は12歳の少年。祖母と思しき婦人との会話から彼の父親がJALの機長だと察せられた。父から聞かされているのか、彼のオリジナルなら皮肉だ。元旦、2日とフライトは久しぶりの休み。便が減少しているのだろうか。
●No.3463/12.30
「遠藤がいない。」
と何回言ったか、サッカーの第90回天皇杯準決勝(ガンバ大阪対清水エスパルス)。スポーツに無関心の妻がなぜかガンバの遠藤保仁選手のファンになり、テレビでサッカー観戦。見ていて、やはりガンバは遠藤のチームなのだと感じた。それにしても恨めしい累積警告。
●No.3462/12.29
「ある朝、風呂場は
 氷でかちかち光っている。」
という夏目漱石の小品の一節を昨日の「朝日新聞」朝刊・天声人語で紹介。「東京の冬は当時かなり寒かった」とコラム子。確かに私が小学生だった頃、冬は水溜りが氷るのが当たり前だった。朝は手がかじかみ鉛筆が持てなかった。人間にとってどちらがよいのかは、謎。
●No.3461/12.28

5年前の12月19日にも同じことを書いていた。
「民主党はつぶさないと。」
と、健康管理のため19年通い続けるカイロプラクティックの先生。日本中で同じ台詞が交わされているはず。民主党を支持し続けてきた私も呆れ果てる惨状だが、だからといって自民党にも任せられないのは先生も同じ。政治家の質=国民の質である点も肝に銘ずべきだ。
●No.3460/12.27
「束見本。」
「白い本」という説明がそもそも誤りなのだが「つかみ」で切って「ほん」の「ほ」にアクセントを置いた佐藤龍文アナ(本日正午の『NHKニュース』)。これは本来、実際の仕上がりを想定し製本した白紙の「見本」。NHKは局ぐるみで日本語の検証を蔑にしている。
●No.3459/12.26
「もしリアルパンクロッカーが
 仏門に入ったら。」
あの「もしドラ」の二匹目を狙った本と新宿・紀伊國屋書店の宗教書売り場で出会うとは思わなかった。もちろん発行元はダイヤモンド社ではない。正にミスマッチの新鮮さに唸った本家の企画を絵に描いたように模倣する商魂。だが本家も読んでない私には何も言えない。
●No.3458/12.25
「201」
という数字は最後の階段に書かれていないが、都営大江戸線「六本木」駅ホームから俳優座前「6」番出口までの階段はこの段数ある(計測:川中)。六本木での打合せ時、私はいつもここを一気に歩く。この程度の事をすればカロリーを気にする馬鹿な食事は不要になる。
●No.3457/12.24
「しっかり。」
いま入学案内制作中の某大学広報センターの方と最近の日本語について話していると、この言葉を何かにつけて言うのが気になると一言。実は私は全く気づかなかったのだが、こんな風に人によって異なる"気になる言葉"を感じながら日々暮らしているのが興味深かった。
●No.3456/12.23
「パワースポットを
 銘打った。」
と本日の「おはよう日本」伊勢神宮リポート。記者もアナもなぜ気づかぬ接続詞の誤り。別の話題では「朝食をしっかり食べていただく方」と顧客について語る店員の謙譲語と尊敬語の混乱。もちろんアナは無アクセントを連発。これは「言語は変化する」とは全く別問題。
●No.3455/12.22
「断捨離。」
流行り言葉の安易さはやはり安易な番組で気づく(17日午前深夜の『クローズアップ現代』)。「整理で前向きになれる」という主題に無理に絡ませようと、そもそも人生を見つめる機会である遺品整理をさらに深刻化させる展開。スローライフやロハスと同じ浅はかさ。
●No.3454/12.21
「小沢氏、
 首相と決裂。」
と本日の「朝日新聞」夕刊一面。再び菅さんの統治能力が問われる事になろう。私が分からないのは、民主党の幹部達は何かを選択したか発言した時に、次の一手を考えないのかという点だ。この事態は予測されていた事だし、もうOは党を出てもらうしかないじゃないか。
●No.3453/12.20
「いつから日本は
 こんなになって
 しまったのだろう。」
これは内館牧子さんが99年に出版されたエッセイ集「憎いものが好き」で書かれている言葉だ。11年前の"顔グロ"で怠惰な女子高生に向けられたものだが、彼女達が母になっている現代を想像するだけで恐ろしい。もちろん一人ひとりを見ればいい若者はいるのだが。
●No.3452/12.19
「お姉ちゃん、超カワイイ!」
本当に心が純粋だからウエディングドレス姿の姉に、涙しながらこんな言葉を投げかけられるのだろう。本日、妻のお店のお客様で、私も高校生の頃から知るよっちゃんの結婚式に出席。この妹・マドカの活躍で、これまで出席したなかでも特に思い出深い結婚式になった。
●No.3451/12.18
「国際的信義違反。」
と鳩山前政権のキャンプ・シュワブ辺野古移転拒否を表した牧太郎氏(『サンデー毎日』12.26号)。マスコミに言いたい。例えばかつてオウム真理教擁護発言をした評論家を論壇から葬った前例に倣えば、この鳩山を報道の範疇から無視する見識があってよいはずだ。
●No.3450/12.17
「戦時中の防空壕。」
がいまなお日本の市街地に1万か所残るという(本日の『朝日新聞』夕刊/素粒子)。子供の頃、私も残された(恐らくいまは閉鎖された)防空壕の探検ごっこで遊んだが、この数には驚く。ソウルの防空訓練のニュースでこの国の防空壕が機能していることに改めて驚く。
●No.3499/12.16
「メーリングリスト。」
をある仕事のため毎日見ているのだが、この手段あまり気持ちのいいものではない。関係はしていても直接関係のない者同士の、それもメールならではの少し陰湿な応酬を見るのは精神衛生上悪い。いや、このシステムでなくメールそのもの が人間関係に歪みを与えるのだ。
●No.3498/12.15
「解釈にずれ。」
と本日の「朝日新聞」朝刊。党役員会での小沢議員招致の「幹事長一任」を巡る反小沢・親小沢の「ずれ」なのだが、ビジネスでも曖昧な点を確認できたかで打合せの水準は決まる。「議論」が仕事の一つともいえる国会議員が世の中で最も議論下手だと言わざるを得ない。
●No.3497/12.14
「ノーミスする。」
ことが目標と、先頃のフィギュアスケート「グランプリファイナル」で銅メダルに輝いた村上佳菜子選手(本日の『NHKニュース』)。もちろん「ノーミス」は動詞ではないが、海外なら周囲が言葉を注意すると思う。一流選手だからだ。母語を大切にしない日本はさて?
●No.3496/12.13
「今はコピーを書くこと自体は
 ずっと楽なものです。」
と仲畑貴志氏(『宣伝会議』11/1号)。「80年代のコピーライターブームの頃は人の心のひだに分け入っていくような感性に訴えるコピーが力を発揮」していたと語る。当時コピーライター見習いの立場だった私に実感はないが、皆「難しさ」と戦っている気がする。
●No.3495/12.12
「成算なき対決。」
と本日の「日本経済新聞」朝刊。民主の対決、大いに結構。ただこの政界の有様は、自らも含め日本人の質を象徴していると言わざるを得ない。切れ切れにしか報道されないが若者達の質の低下は10年前から危機的状態なのだ。それは私が聞いた多くの方々の証言である。
●No.3494/12.11
「政治倫理審議会。」
への出席を拒む小沢議員の処遇に喧々諤々の民主党内(本日の『朝日新聞』夕刊)。結局は党を割るのが恐いからだが、この小沢さん既にこれまでの生き方通り民主党を壊す気でいるはずだ。少しは政治も混乱するだろうが、この男を排除せぬ限り黒く古い政治は消えない。
●No.3493/12.10
「96」
という数字が最後の階段に書かれた、東京メトロ「永田町」駅の半蔵門線から有楽町線に乗り換える96段の階段。私はいつもここを一気に駆け上がる。いや、もっと若い頃は2段ずつ上がっていたのだ。この程度の事をすればカロリーを気にする馬鹿な食事は不要になる。
●No.3492/12.9
「北朝鮮人権侵害問題啓発週間。」
の中吊広告を見た。拉致問題どころではなくなった民主党の体たらくだが、日朝平壌宣言に「拉致という言葉はある」と嘘をつき北から手土産までもらいながら不可解な被害者の死に何の文句も言えず似非宣言でも手柄を優先した小泉純一郎の罪悪も糾弾せず、何が拉致か。
●No.3491/12.8
「女性目線のコピー。」
と言われる度に納得がいかず反論する。(科学的にも)女性の方が男性より視野が広いのは百も承知だが、住宅設備や観光の仕事に「女性コピーライターがいい」と言うのは男女への偏見の持ち主ではないか。私は家事もこなすし何より日々生きているし、女性的面も多い。
●No.3490/12.7 ※「目線」は日本語としておかしい、というご指摘を以前にいただいた。これはあくまである方の事例です。
「ストッパ下痢止め。」
だけではない、急性下痢のCM・広告が盛んだ。この症状は、以前からあったのに薬の開発が追いつかなかったのか、あるいは症状そのものが増加しているのか、広告よりも興味深い。現代人は胃の粘膜にも異常が生じているのか。神経が繊細になったとはとても思えない。
●No.3489/12.6
「くるみ割り人形。」
昨日、今日と多胡寿伯子版 のこの公演を行う当社目の前の「ゆうぽうとホール」は、8日〜12日に牧阿佐美バレヱ団、21日〜25日には松山バレエ団による同公演(いずれも全幕)を行う。チャイコフスキー作曲のこの三大バレエの一つと第九で日本は厳かに暮れゆく。
●No.3488/12.5
「タクシー券。」
をもらおうとする乗客が渋谷駅や五反田駅でも改札口付近にあふれた昨夜の山手線ドア故障。押し問答の末のタクシー券取得は、そうした際の規約がこの会社にないという事か。さらにJR東日本のサイトで無視されたのはいかなる理由か。隠蔽体質は全ての組織の宿命だ。 ●No.3487/12.4
「終電は各駅で駅員にご確認ください。」
なんて無責任過ぎやしないかJR東日本!  本日、終電間際の山手線「恵比寿」駅で「左右両方のドアが開いた」と外回りを30分以上止め、接続する他路線の終電に乗れなくしておいて「よくあること」程度にしか考えられない体質があるから、乗客に敬語も使えないのだ。
●No.3486/12.3
「松っちゃん。」
が逝った。彼は年下だが転職してこの業界に入った私に仕事を教えてくれた人物だ。何やら経歴が華やかな彼が当時の私にはまぶしかった。それ以来どこか憧れを抱いて見続けていた彼の人生が51ページ目で尽きるなんて。棺に問えばまた元気に励ましてくれる気がする。
●No.3485/12.2
「シボレー・ボルト。」
ゼネラル・モーターズが販売を発表した電気自動車(EV)の名前だ。日本発売は未定らしいが、昨年3月に倒産の噂の渦中にあったGM日本法人を取材した私にとっても感慨深い。家電販売店にも並ぶEVが、今後どこまでクルマの概念を変えていくのか極めて興味深々。
●No.3484/12.1

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