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"出きる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録187441号」を取得しています。
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2010年7月分
「涙腺崩壊。」
というキャッチフレーズが帯に書かれた朱川湊人著「かたみ歌」を目にする。“セカチュー”ブームの頃からだろうか、「涙」を売りにする書籍が増えてきたように思う。最近、頓に涙もろくなった私にとって有難い話かもしれないのだが、出版社の利益源はいま、これか。
●No.3367/10.7.31
「夫婦の会話が必要。」
某女子アナが自殺したが、増える主婦のうつ病に連れ合いとの会話が必要と先週末の「朝イチ」。言い方への配慮は当然としても言う前に練習するなんて、そもそも夫婦ではない。軽薄なキーワードを並べはしゃいで講釈をたれるが、この番組の企画そのものが病理である。
●No.3366/10.7.27
「もてなしの文化。」
を理念とする日本ならではのサービスを核に海外進出を図る旅館業などの奮闘ぶりを紹介した本日の「クローズアップ現代」。ラストは「果たして日本がこの文化を継承しているか」という疑問だったが、その辺りの店で買い物でもすれば即、失望するのは明らかであろう。
●No.3365/10.7.26
「世界の気象異変。」
なる見出しを一面トップに掲げた「朝日新聞」本日朝刊。ロシアで熱波、南米で寒波が吹き荒れる。北半球の気象異変は偏西風のうねりが主因で日本の猛暑も関連するとか。打ち水もいいが、夏は省エネ報道がトーンダウンする。それなら環境破壊を嘆くのも止めてほしい。
●No.3364/10.7.25
「狙いうち。」
兄弟校対決となった夏の全国高校野球西東京大会準決勝で日大三高応援団がこの曲を演奏。73年に山本リンダが歌った曲を平成生まれの高校生達が演奏する。最近は応援にふさわしい曲がないのか、他の理由があるのか。阿久悠・都倉俊一の黄金コンビ、やはりなお偉大。
●No.3363/10.7.24
「みんなの党。」
なる党名は記事中では使い難い名前だ。簡略化できないため「みんなの」議席、得票率、戦略と、この党名を入れる度に意味的混乱が生じる。「民・みん・公」と連記される際は「みん」と略される場合もあるが、いずれにしても扱いにくいのは名前も党自体も一緒である。
●No.3362/10.7.23
「鈴木京香。」
誰もが知る女優だが、この名を「yom yom」(7月号)という文芸誌で見かけるとそれなりの新鮮さがある。岸恵子、沢村貞子、高峰秀子と居並ぶ名女優達のエッセイに他ならぬ女優としての生き方を見つめ直す視点が確かで、本好きを思わせる語りに親近感を覚えた。
●No.3361/10.7.22
「『飽き』の前。」
「秋の前」をこう発音した武田真一アナは本日、中日ドラゴンズの「ブランコ」を「ラ」にアクセントを置かず「フラスコ」の発音で読み上げた。「ニュース7」と言えば看板番組ではないのか。NHKは、珍しい発音をする日本人を選んで採用しているとしか思えない。
●No.3360/10.7.21
「涼風の
 曲がりくねって
 来たりけり。」
「サルース」(8月号)「ニッポンの夏風情」で小林一茶のこの句を紹介。連日、夏日が続くが、一体何軒の家が窓を開け「涼風」の恩恵を享受しているか。夕風涼しき地方都市ではない。電力消費地の大都市の話だ。神奈川の我が家は深夜含め夜は涼風を待ち窓を開ける。
●No.3359/10.7.20
「いま電車の中。」
auの広告「ベタ辞典」において電車内で携帯電話を受けた場合に使うベタな言葉として紹介されているが、せっかく言っても相手が無神経だと延々と話し続ける事態になりがち。ただ、フランスでは電車内のマナーなんて皆無らしいし、いまさら何を言っても仕方がない。
●No.3358/10.7.19
「湯の沸く時間や
 熱さに鈍感になって
 いないだろうか。」
と少し前の「日経マガジン」(6月号)で語られていた。曰く、ピーッと鳴るやかんや押すだけで注げる電気ポットでは、熱くなった持ち手やフタのつまみと格闘する必要もない。冷暖房や送迎バスも同じだ。便利には違いないが、本能的な感覚を奪っているという意味で。
●No.3357/10.7.18
「iPS細胞。」
日本が開発し世界が激しく開発を競うこの細胞を研究する世界初の研究所が京都大学にある(15日の『クローズアップ現代』)。この細胞は例えばALS(筋萎縮性側索硬化症)治療にも大きな期待が寄せられる。若い研究者に期待する山中伸弥教授の強さと知性に敬服。
●No.3356/10.7.17
「駅員への暴力。」
が昨年は史上最高を記録、突然切れ蹴られるケースが最多で3分の1が素面だった(昨日の『ニュースウォッチ9』)。「殴っても殴り返せない人を殴る」という“心理学者”の見解はともかく、私が指摘してきた通り、日本人は草食でも優しくもなく凶暴化しているのだ。
●No.3355/10.7.16
「カツオが
 獲れない。」
と2週に1度は釣りに行くという当社の保険代理店社長。中国が巻き網で大量に獲るようになったのが原因と持論を展開する。また返す刀で、旺盛に魚類を食べるイルカが過剰な保護で増え過ぎ海の生態系を乱していると一くさり。確かにクジラ・イルカの保護は狂信的だ。
●No.3354/10.7.15
「愚陀仏庵全壊。」
と昨日の「朝日新聞」夕刊。子規や漱石が交遊した松山市のこの文化財(82年に復元)が折からの豪雨による土砂で見る影もなく崩れた。一昨年、仕事で松山を巡った時に彼の地も訪れたので一層感慨が深い。異常気象と言うのならなぜ大規模ビルの温度はなお低いのか。
●No.3353/10.7.14
「千葉景子。」
現職閣僚ながら落選した法相だ。神奈川選挙区、私の地元である。今回も民主支持の私は当選した金子候補に投票した。劣勢と聞いていたからで県支部も同様に金子支援を強化した。全て世論調査が原因とは言わないが、恐らく調査と当落の因果関係を新聞社は調査しない。
●No.3352/10.7.13
「消費税。」
は「拉致」と同じである。あの小泉純一郎の浅はかな日朝平壌宣言直後の無自覚な拉致被害者タレ流し報道と同じく、今回の参院選結果を全て管首相の消費税発言にのみ凝縮させた報道がタレ流される。馬鹿な。しかも有権者は管首相にNOとは言っていないぞ、渡辺喜美。
●No.3351/10.7.12
「民主党過半数割れ。」
は予想できた事だが、既成政党の枠組みで日本の政治を語る事に無力感を覚える。民主は“小沢党”と分裂すべきだし、自民も左右、年代で意見が違い過ぎる。乱立する少数保守系政党こそ道筋が不明だ。根本に我が利益を考える思想がある限り、日本の政治に未来はない。
●No.3350/10.7.11
「ぶれない。」
と言う。特に政治家が。確かに一度主張した政策を反故にするのを看過できないのは当然だが、この言葉自体はそろそろ無思考で発する危険領域に入った。一方で朝令暮改なる言葉がある通り、考え方を変える事は全て悪ではない。「ぶれない」は偏った価値観である思う。
●No.3349/10.7.10
「悪。」
「灰汁」をこう発音するとは平板読みも極まれり、雨宮朋絵(本日の『はなまるマーケット』)。何度も書いた通り、テレビ人でこの無アクセントを用いない者はいないし、平板で言ってから言い直す例も目立つ。つまり話す基本が無アクセントにあるのだ。反省の色なし。
●No.3348/10.7.9
「琴光喜関。」
仮にも暴力団絡みの野球賭博に手を染めた力士に関取の敬称「関」を付ける意図をマスコミは説明できるのか。朝日新聞は賭博の相関図に関を付け記事では省くが、この区別の根拠は何か。図らずも明るみになった無知。騒動を起こした歌舞伎役者を○○○丈と呼ぶが如し。
●No.3347/10.7.5
「1回表ノーアウト
 ランナーなしで
 満塁ホームラン。」
先日、昼の山手線外回りで聞いた営業マンらしき2人の会話から。営業をやっているとこんな事が起きると言う。恐らく、全く期待していなかった商談で大口の取引が契約できた、なんて場合を表現したかったのではないか。何となく分かりますね、予想外の幸運ほしいな。
●No.3346/10.7.4
「紫を含んだ鈍い赤。」
を「バラ色」と言うのだとか。セレクトショップを営む妻が、自ら仕入れた花がモチーフのアクセサリーの説明文に頭をひねり、色の辞典をめくる。手近な小物の色を表す言葉を探すのも楽しいかもしれない。いま摘んでいるアーモンドは、小さな森で見つけた古木の木肌。
●No.3345/10.7.3
「コーヒーお代わり自由です。」
1週間の内にミスタードーナツの河内小阪店(大阪)と鶴ヶ島店(埼玉)に入店。いずれもコーヒーを頼んだのだが、こう付け加え実際にお代わりを注いでくれたのは後者だった。サービスはマニュアル化されたといっても結局は現場の「人」なのだ。もちろん広告以前に。
●No.3344/10.7.2
「なりたい自分へ。」
という某スポーツクラブのキャッチを見て「この類のアプローチは言い尽くされてますね」と打合せで言った数日後、原宿駅で全く同じ表現を某ブランドの広告で見た私が、妻に頼まれて作った「お店のメルマガに付けるキャッチ」は、着るたびにあたらしい私。変わらん。
●No.3343/10.7.1

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