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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2010年3月分
「傷痍軍人。」
「しょういぐんじん」と読むが明らかに死語だ。私はこの言葉を阿佐田哲也著「黄金の腕」で久々目にした。私が子供の頃は門前町など人が集まる場所において戦争で体の一部を負傷した人が軍服を着て物乞いをしていた。軍人だった父はどんな思いで見ていたのだろうか。
●No.3264/10.3.31
「国松警察庁長官
 銃撃事件は
 オウム真理教の
 グループ。」
と青木五郎・警視庁公安部長(30日の『朝日新聞』夕刊)。立件できず時効を迎えた事件を、その時効成立直後に断定したのは正に無法地帯を地で行く愚挙ではないか。一面トップだがあまり騒がれていないようだ。なんか日本から高潔な精神が消え失せている気がする。
●No.3263/10.3.30
「小沢VS非小沢の
 構図が描きやすい。」
出来事だったと「サンデー毎日」4.11増大号で生方民主党副幹事長の解任騒動を論じた矢崎公二議員。この方、前歴はこの雑誌の記者で信用できる。小沢氏が直に慰留したそうだが、この点は報道されたのか。問題山積の民主党だが報道の偏重にもかなり不信を感じる。
●No.3262/10.3.29
「中小企業。」
という区分があるが私はこの言葉が嫌いだ。例えば従業員50人の会社の社員は、通勤電車内で「ウチみたいなちっぽけな会社」程度は言うのだろうが、創業し50人に拡大した社長の才覚と苦悩は想像もできないだろう。立て続けにそんな社長を取材してその凄さを思う。
●No.3261/10.3.28
「お蔵入り。」
東京都世田谷区にあり田園都市線中でも人気駅である「二子玉川園」から乗り込んできた20代前半の女性2名。会話から販売員と分かる流行の最前線にいる2人の会話にこの言葉が出てきて意外だった。いや、ある意味うれしかった。全国調査したらお蔵入りの認知度は?
●No.3260/10.3.27
「鳩山内閣、
 郵政なお混乱。」
鳩山議員は郵政を「全閣僚で論議する」と、亀井議員は「議論の必要はあまりない」と言う(本日の『朝日新聞』夕刊)。現政権得意の意思疎通の欠如だ。事業仕分け時の新人議員の参加取り消し以来、この点においては小学生以下の水準で政権担当能力云々以前の醜さだ。
●No.3259/10.3.26
「登戸で
 降りるつもりが
 本厚木。」
養命酒春バテ川柳より。新宿・箱根湯本間(その他2路線)を結ぶ小田急線での露出で東京ローカルの話題となり恐縮だが、登戸が前半で本厚木もつい乗り過ごしそうな間隔の絶妙な駅選択。字余りもなく日本文化を破壊する低水準の川柳・俳句が多い広告にしては面白い。
●No.3258/10.3.25
「継続。」
には過去から未来へずっと続くイメージがあり同じ所をグルグルと回る自分を想像して恐い、と束芋氏(本日の『朝日新聞』夕刊)。もちろん私にとって「継続」する仕事は大歓迎だが、終わりがあるから全力投球ができるのだとか。天才芸術家と凡人の差はここに表れる。
●No.3257/10.3.24
「僕は新聞をやめた。
 やめたけど何でもなかった。」
という“若手知識人”なる者の声を正論の如く掲げメディアの地位逆転を説いた遠藤薫・学習院大教授(昨日の『激震マスメディア〜テレビ・新聞の未来〜』)。「何でもなかった」から社会的に問題はないのか。双方向と言いつつ偏執性も強めるネットの負の部分を見よ。
●No.3256/10.3.23
「若者がテレビを見なく
 なったのではない。
 いい番組なら
 録画してでも見ます。」
と30代男性の声(本日の『激震マスメディア〜テレビ・新聞の未来〜』)。これに類する意見に言及せぬ広瀬道貞・日本放送連盟協会会長の不遜。高給を放置し番組制作費を下げる愚に腹立たしさを覚える。企画性なきタレント依存のバラエティ番組の氾濫は腐敗以下だ。
●No.3255/10.3.22

※「あの〜」が多すぎる、川上量生・ドワンゴ会長。
「子供
 偏差値。
 ユニフォーム。」
結局は全て我が子の話題なのだが、朝の通勤電車で子育て世代の母親の集団に出くわすと恐ろしい目に遭う。声のボリュームが極めて高く迷惑な事夥しい。かつて小心者の私に代わってあるご婦人が車内で一喝された事があった。声の騒音も車内放送が必要だなんて世も末。
●No.3254/10.3.21
「ツイッギー。」
を取り上げた本日の「朝日新聞」朝刊。67年に来日したこの18歳の少女モデルは、元祖スーパーモデル的人気と共に、富裕層が所有したファッション業界の常識に労働者階級出身として衝撃を与えた意義があったとか。40年以上も前ってそんな時代か。光陰矢の如し。
●No.3253/10.3.20
「解党。」
に言及した自民党中堅議員(『サンデー毎日』3.28特大号)。擬似政権交代の政治モデルが崩壊したいま自民党は見据てられて当然。ただ翻って民主党も明らかに党内基本路線に乱れがあり党をご破算にすべき。だが舛添首相という選択肢こそ日本人の愚かさの象徴だ。
●No.3252/10.3.19
「助かりました。
 ありがとうございました。」
ある日の朝の田園都市線「渋谷」駅ホーム。白い杖を持ち壁に当たっている男性を見かけた。やっと追いついた私は「腕を貸しましょうか」と一言。井の頭線乗換え口まで案内し別れる際にこの言葉を頂く。朝から予想外に胸が熱くなった。他人にした事が自分に返る見本。
●No.3251/10.3.18
「あなたには、未来を
 変える力がある。
 未来は、変えることが
 できる。」
上段が代々木ゼミナール、下段が河合塾の、どちらも首都圏で現在露出中の交通広告のキャッチフレーズだ。同じ予備校が、いや正に予備校だからこその類似キャッチフレーズなのだが、同時期に同業種でここまで似通った表現が発信された例は恐らくなかった。関係者は?
●No.3250/10.3.17
「旬にこだわったネタ。」
なる山手線液晶モニター広告内の表現に異を唱える方は少数派だろう。当社は制限がない限り「拘泥する」意味以外の「こだわる」を禁じるがそれもここではいい。問題はこれが旬と密接に結びつく鮨店の広告という点。デザインにこだわったデザイン会社と同じ陳腐さだ。
●No.3249/10.3.16
「緊急地震速報。」
の恩恵に初めてあずかる。昨日17時8分に起きた福島県沖を震源とする地震だが、大相撲中継中に表示され実際に数分後に揺れた(神奈川も震度3)。該当地域が東北なのに振動があり驚いたが事前告知があれば少なくとも「震源は遠い」と分かり揺れてもあわてず済む。
●No.3248/10.3.15
「同一価値労働。
 同一賃金。」
年功賃金に合致しない、同一価値労働が不明などの理由で戦後の労働法制定時に実現しなかった規律(本日の『サンデープロジェクト』)。悪しき男性社会の残骸だ。コピーライターの能力にもちろん男女差はない。当社の給与に男女差はない。さて、変えられるか民主党。
●No.3247/10.3.14
「ボンボンベッド。」
鉄枠に塩ビの細いチューブを編みつけて作られたベッドらしいが、先日、よく行くレストランのマダムがこのベッドの話題を持ち出す。「適度な弾力があり叩くとボンボンという感じがする」というネットの記述あり。「知らないの?!」と笑われたが、さてその認知率は?
●No.3246/10.3.13
「詰めていただけますか?」
と気を遣わせるのが嫌で、始発電車に座る私は1人分空けるか隣の人にぴったりと寄り添って座る。しかし中途半端に半人分空けて座る人があまりに多い。これは他人と密着したくない利己主義と他人のために座席を空ける想像力の欠如を示す現代人の病理そのものである。
●No.3245/10.3.12
「歯間ブラシを使って
 精巣して下さい。」
と先日診察を受けた歯科医より渡された「口腔ケア指導」レポート。紹介するのも恥ずかしい誤字(正しくは『清掃』)だが、他人事と済ませる訳にはいかない。私だって、打った(最近『書いた』と書くより合う感じすらする)後、見直さない限り変換間違いは当然ある。
●No.3244/10.3.11
「就活面白い、なんて
 言ってるの100%ウソだよね。」
と本日24時前の小田急線車内の大学生。いや、私は面白かった。1日の日程をあれほど密に立て初対面の人に会ったのは人生初の体験だった気がする。人は、誰もがそうであるように自己アピールが好きなのだ。天下に認められた新卒時のチャンスを楽しまない手はない。
●No.3243/10.3.10
「一二三慎太(ひふみしんた)。」
123がタイトルの本欄が取り上げずにはおけないその名。神奈川県民歴50年に及び東海大相模が散歩コースの私が触れずにおけないその高校のエースだ(昨日の『朝日新聞』夕刊/スポーツ人物館)。春の選抜で、久々、あの強い縦ジマのユニフォームの躍動を見たい。
●No.3242/10.3.9
「様々な映画が評価されることが
 映画の面白さかもしれませんね。」
ご存知、キャスター・田口五郎によるアカデミー賞に対する最後のコメント(本日の『ニュース9』)。「あんな情けないコメントは2日と続けられない筈」と別に2チャンネルでなくても誰もがそう感じる、非現実のコントを見せられているかの如き言い草。受信料返せ!
●No.3241/10.3.8
「雨の日曜日。」
だなと思ったら、ふと「雨が降ってる日曜日 坊やどろんこなぜ泣くの? あそこの角でころんだの」という明星のインスタントラーメンのCMを思い出した。ただインターネット検索しても個人ブログの情報ばかりで広告史の公的情報は極めて少ない(これも老後の課題か)。
●No.3240/10.3.7
「ちょうどからお預かりします。」
は明らかに奇異な日本語だが、例えば「千円からお預かりします」も動作・作用の基点を示す格助詞「から」を仮に使うなら「計算します」の方がまだ分かる。しかし考えると会計時の「から」は「予想額を上回る」意の格助詞のつもりか。ただいずれにしても誤用は誤用。
●No.3239/10.3.6
「地元住民の反対。」
普天間基地でも八ッ場ダムでも、この言葉は輝く金科玉条だ。事情を知らぬ私に威張れる資格はないが反対に反対する意見を不正義と決め付けるのは異常だ。神奈川は第2の基地県で私も朝の6時に爆音で目覚める。報道はまず沖縄の基地の特殊性から詳らかにしてほしい。
●No.3238/10.3.5
「ホームページ。」
日本人以外は英語で話す世界の公共放送担当者が集うフォーラムで、いくら何でもWeb Siteをこう言わないでほしかった司会役の某大学教授(本日の『BS特集 テレビ新時代』)。消えぬ「ホームページ」使いのお陰で恥かしながら当社もDMでは使わざるをえない。
●No.3237/10.3.4

※批判できないか。
「フォト五七五。」
自ら撮った写真に季語なき17文字の言葉を付ける文芸(本日の『生活ほっとモーニング』)。「モノクロの記憶にひとつあるピンク」。美容室を営む方が店内に飾るお客様の呟きだ。先日訪れた近所のカフェで個展を実施。何でもありならイラストの展示を頼んでみたい。
●No.3236/10.3.3
「俳優はこうあるべき。」
という舞台監督の言葉に悩んでいると本日深夜の田園都市線車内で演劇青年同士の会話。「もっと人の輪に加わって話せ」という指導を、俳優になるには性格を変えるべきなのかと逡巡する。ドア上にはちょうど「劇団四季」のCM。何かを目指す途中の人間はみな美しい。
●No.3235/10.3.2
「4年もあるけど、
 またきっと、あっという間。」
バンクーバー五輪閉会式の旗手を務めた浅田真央選手が4年後のソチ五輪を見据えてそう語った(本日の『朝日新聞』夕刊)。4年間が「あっという間」とは多くの人間が思う事かもしれない。アスリート並はもちろん無理だが単なるあっという間にせぬようにと私も思う。
●No.3234/10.3.1

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