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"できる限り毎日更新"を基本にあらゆるメディアで、 あるいは群衆の中で出合った「気になる言葉」をピックアップ。 すべて123文字で綴った日本語論・日本人論である。
★123文字による簡潔な情報伝達の文章スタイルは「知的所有権登録 187441号」を取得しています。
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2009年9月分
「中止しようという
 発想の背景にある思想。」
それを報道せず前原国交相と地元反対派の動きばかりテレビは見せる、と池上彰氏(28日の『朝日新聞』夕刊)。争いとか揉め事が大好きなテレビは八ッ場ダム建設の前提が最早崩れている事を明かさない。タレントの犯罪に正義を振るいつつ政治への矛先は常にズレる。
●No.3082/09.9.30
「一緒に手を携わって。」
再び一昨日の「サンデースクランブル」にて。ゲスト解説の莫邦富(モー・バンフ)氏は、一度こう言ってからすぐ「一緒に手を携えて」と言い直した。異国の人ですら行うこの種の言い直しを、最近テレビに出る日本人達は局アナ含め一切行わない。何かが崩壊している。
●No.3081/09.9.29
「鳩山首相、よほど英語に
 自信があったんでしょう。」
と昨日の「サンデースクランブル」で佐々木正洋アナ。“日本人=英語下手”なる旧態依然の思考に縛られ英語で伝える効果を無視した勘違い甚だしい揶揄でテレビ人の質の低さは底知れない。D・スペクター氏が指摘した、演説中のRの発音への配慮の方が素直な視点だ。
●No.3080/09.9.28
「遠祖(とおおや)と
 稲穂の色に
 紛れ込む。」
昨日の「俳句王国」で宇多喜代子・現代俳句協会会長が作った句。「遠祖=遠い祖先」もそうだが、この番組を観ていると恥ずかしながら初めて目にする言葉が多く勉強になる。一面の黄金色の景色の中で遠い祖先と心通じ合う、時空を超えた悠久の境地を詠んだ世界の妙。
●No.3079/09.9.27
「弁当消費期限
 3〜4日に。」
セ氏5度前後による冷蔵弁当管理で消費期限を延ばす取組みをセブンレブンが開始(本日の『日本経済新聞』朝刊)。売れ残り弁当を見る度に世界の貧困と食糧危機との矛盾を感じる。某外食企業の取材でこの矛盾に挑む野望を聞いた。最低限、食べ物は無駄にしたくない。
●No.3078/09.9.26
「小泉チルドレン。」
なる文字が久々躍った本日の「朝日新聞」夕刊。先の衆院選で落選した元議員達の悲惨な戦いだ。秘書を減らし事務所を小さくし、マンションを売り、少ない収入を補うため閉店前のスーパーで賞味期限間近の牛乳を買う。これも人生いろいろか小泉純一郎、簡単でいいね。
●No.3077/09.9.25
「ハート。」
Iの後にハートのイラストを続けLOVEという絵文字の意味を持たせる活用は、広告が広めたのか女子高生が一般化させたのか定かでないが数年前から広告で目立つ。絵文字文化の共有化の先鞭をつけた訳だが、どこまで広がっていくのだろうか。また日本以外の世界は。
●No.3076/09.9.24
「WEBサイト。」
この言葉と同意で使われていたホームページという言葉は、少なくとも業界紙誌ではこの言葉に再び代わってきている。ホームページがWEBサイトの意味に乗り変わったいま、改めて正確な表現に回帰した訳だが、テレビ・新聞は一体どう動くか。両者の行方が気になる。
●No.3075/09.9.23

※当社WEBサイトも、ただいま順次「ホームページ」を「WEBサイト」に修正中(時間のある場合に徐々に、とさせてください)。
「しらす丼。」
昨日から義父母と共に逗子1泊の旅。今日の昼食は小坪漁港近くの「めしやっちゃん」でこの丼を注文。売り物の生しらすと釜揚げしらすを半々に混ぜたアクセントがいい。久々に30分以上並んで食べたその味は潮の香り満載で、妻が残したかき揚げ丼1/3も含め完食。
●No.3074/09.9.22
「しゃべるお父さん
 BIGストラップ2。」
ドコモの携帯が壊れたので、周囲が殆どソフトバンクなのを理由に乗換えを行う。店頭で「ホワイトプラン基本料5ヶ月無料」との二者択一のもう片方の選択肢として提示されたのがこのストラップだ。ご存知のキャラだが、5ヶ月無料に匹敵するパワーはあるのだろうか。
●No.3073/09.9.21
「霞ヶ関文学。」
霞ヶ関官僚が報告書から実際の法律に至るまで文章上の作為を重ねる仕業を皮肉をこめてこう表現するらしい(本日の『報道2001』)。例えば「完全民営化」を「完全に民営化」に変えると国家管理下での民営化の意味になるとか。日本語の真実でもあるが空恐ろしい。
●No.3072/09.9.20
「おはようございます。」
と記者からの声に鳩山首相は必ずこう声に出して答える。これまで幾多の教育改革を行ってきた自民党の首相達は「挨拶をする」という人として最も基本的な行為の手本にもなり得なかった。この点すら気づかぬ日本あるいはマスコミの報道の視点はおかしいのではないか。
●No.3071/09.9.19
「出産時の体重管理。」
について本日の「特報首都圏」。痩せすぎの女性が世界でも多い日本で、異常につながる体重の少ない赤ちゃんが増加しているらしい。何事も度が過ぎていい事はない。太れとは言わないがなぜダイエットばかり気にするのか。それでいて動かないし歩かないのだから困る。
●No.3070/09.9.18
「日本語アクセント辞典。」
を購入した。アナウンサーテレビCM の発音が気になって仕方なく、ならばと選んだのは、平板読みを放置するNHKのものではなく愛する新明解シリーズのこれ。インターネットでは結構批判されているのにテレビも新聞も雑誌も知らん顔だ。犯人のテレビは分かるが。
●No.3069/09.9.17
「失敗もあろうかと思う。」
と首相就任会見で鳩山議員。就任早々「失敗」はないだろう。この言葉をマスコミは取り上げているのだろうか。企業トップの就任挨拶でこんな言葉を吐いたら指揮が上がらないしもちろんご法度である。日本の政治家の言葉は、広報レベルでかなりの低水準を続けている。
●No.3068/09.9.16
「米大統領幻の広島訪問。」
と本日の「朝日新聞」朝刊。74年当時の共和党・フォード大統領の時だ。2週間にわたり「慎重な検討」があったそうだが日本側の反発に配慮し中止になったとか。オバマ大統領は政権の雲行き怪しく、ここで広島・長崎訪問は厳しいだろうが実現すれば確実に針は進む。
●No.3067/09.9.15
「人間ドラマは電車で観察。」
と題し電車内の異様を綴った本日発売の「サンデー毎日」。歯を磨く男、眉毛を抜く男、車座になり宴会をする男女、女を膝に乗せ向き合って抱く男、前髪を切る女子高生、ブレイクダンスする男、背中に日焼け止めを塗る女。私が将来、人里離れた土地に住みたい理由だ。
●No.3066/09.9.14
「温室効果ガス排出25%削減。」
鳩山民主党代表が述べる2020年までのこの目標を世界が絶賛。本日の「サンデープロジェクト」で民主党の福山議員が経産省の25%削減でGDP−3.2%という指摘の嘘を暴露。GDPが−になる訳ではなく1.3%成長が10年続いた時点との比較で実際は+だ。
●No.3065/09.9.13
「秋晴れも
 ひと休み。」
という本日昼前の天気予報の言い方に疑問を覚える。「休む」行為は、普通よりは強くまたは激しい活動があり、その動きを止めるという定義が成り立つ。翻って「秋晴れ」とはむしろ自然の荒々しい変化がない状態ともいえる。動よりも静的な現象に「ひと休み」はない。
●No.3064/09.9.12
「御所参内・聚楽第行幸図屏風。」
豊臣秀吉が京都に建てた聚楽第(『朝日新聞』は読みを記していたが殆どの日本人は教科書で学んでいるはずだ)を描いた屏風が新潟県で発見された(同紙本日夕刊)。大河ドラマ「天地人」にも登場した聚楽第の屏風に新たな一つが今になって見つかるなんて全く不思議。
●No.3063/09.9.11
「温暖化。」
先月末の「朝まで生テレビ!」の古い話題で恐縮だが、地球温暖化を巡る議論で、賛否とは別に信頼できたのは否定派の科学者の方だった。その目は純粋で、温暖化肯定派は宗教家の目をしていた。その宗教家に私は訊きたい。あなたはエコバッグを通勤カバンに入れてる?
●No.3062/09.9.10
「クロマダラシジミ。」
熱帯に生息するといわれたこの蝶は20年前に沖縄で発見され、先日、東京都品川区・港区でも成虫が見つかりソテツの新芽を食べるという幼虫も確認された(本日の『おはよう日本』)。同じく品川区にある当社ベランダにはブラジル産のトケイソウが咲く。地球は熱い。
●No.3061/09.9.9
「ツイッター。」
140文字以内でつぶやきを投稿する、というルールが123文字でなくてよかったと思うが、バーチャルコミュニケーションがまた擬似親密と模擬リアルの度合いを増した点が興味深い。でも140字はつぶやき? ちなみにクロマダラシジミに関するつぶやきはなかった。
●No.3060/09.9.8
「スーパー雑草。」
除草剤が効かないこの雑草が猛威を奮っている(本日の『クローズアップ現代』)。同じ除草剤を散布し続けた結果、耐性を持つようになったとか。肝臓のように解毒機能を備えた新種も登場したと語る伊藤一幸・神戸大学教授の発言に驚く。一体、何の警告なのだろうか。
●No.3059/09.9.7
「サビルロウ。」
背広の語源といわれるこの地は、ロンドンのピカデリー・サーカスに近い路地(本日の『日本経済新聞』朝刊)。全て手作りで1着数十万円の仕立て服は、この世界不況で売上低迷と思うのが普通だが「直近でも横ばい」とか。街全体の努力もあるが、最後は本物が強いか。
●No.3058/09.9.6
「アコギ。」
わぐりたかし著「地団太は島根で踏め(語源をそれが生まれた土地で調べた好著)」の合評を通し「『アコギ=阿漕』は今の若い人達にとってはアコースティックギター」と司会の藤沢周氏(本日の『週刊ブックレビュー』)。アルファベットの略語なんてもう区別不能だ。
●No.3057/09.9.5
「インサイト。」
洞察力を示すこの言葉が商品のポジショニングと同意で語られ始めている。見えなくなった消費者のニーズを積極的に掘り下げ商品特性との接点を見つけようとする試みだが、流行語になり打合せで使われ始めるのを想像すると嫌になる。この考え方は大切だが便乗は困る。
●No.3056/09.9.4
「舛添要一。」
この方が自民総裁選を断念したのは誠に結構だが私は聞かせてほしい、この方が待望されている理由を。いや、マスコミは自民党に問い質すべきだった正にそれを。インフルエンザへの、国民年金への対応の低水準を客観的に評価できないこの国は一体どうなっていくのか。
●No.3055/09.9.3
「句点。」
「責任力」をはじめとする衆院選の広告に対するテレビ・新聞の論評で句点を付けるのがあたかも広告の軽薄さと言わんばかりの言い方を目にした。句点に誰もが納得する規則はない。だから新聞で見出しに句点を付けないから付ける広告を非難するのは思い上がりである。
●No.3054/09.9.2
「明確な対立がない中で
 有権者が二者択一を
 迫られる。」
と前回・今回の衆院選を表した昨日の「朝日新聞」夕刊。選挙そのものの正当性が疑われる前回と同じに論じるのは正に論外。また、明確な対立とは何を指すのか不明で滅茶苦茶だ。社会体制を変えたいのか? さらに、二者択一を迫ったのは他ならぬマスコミではないのか。
●No.3053/09.9.1

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